SNSが普及した現代において、動画というものはより私たちにとって身近な存在となりつつあります。
そしてその画質やクオリティも以前より格段に向上してきており、一般人でもプロ並みの映像を撮影することも容易となってきております。
とりわけアクションカメラの台頭でそのハードルは一気に下がり、より気軽に、そしてより簡単にどこでも美しい動画を撮ることができるため趣味として動画撮影を始める人も最近では増えてきています。
この記事をご覧になっているあなたも恐らく動画撮影に興味を持っている方だとは思いますが、果たして【何を基準にアクションカメラを選べばよいのか?】【どんな機能を重視しておけば良いのか?】初心者だとこの辺りのところってちょっと難しいですよね?
私自身も元々カメラには全然詳しくないタイプの人間だったのでその気持ちはよく分かります。
今回はそんなアクションカメラデビューを控えている初心者の方に向けて、選ぶ際におさえておくポイント そして筆者がおすすめする製品を紹介していこうと思います。
もくじ
そもそもアクションカメラってどんなもの?
アクションカメラとは元々競技やエクストリームスポーツなどで使用されていた動画撮影用の小型カメラのことで、激しい動きの中でも安定した撮影ができるように通常のカメラよりも強い耐久性をもつ撮影機器のことを指します。
例を挙げるととサーフィン・スキー・バイクレース・スカイダイビングなどがありますが、どれも通常のカメラでは破損の恐れがあるようなスポーツばかりですね。
こういった競技で起こりうる激しい揺れや水や気圧等による外的要因による故障などに対応するために、通常のカメラの数倍頑丈に作られているというのが特徴です。
そして基本的に軽量設計がなされており体の一部に取り付けることが可能、競技者と同じ目線で迫力のある映像を撮影できるというのも最大の魅力です。
最近では競技者だけでなくより多くの一般人にも購入さるようになり、旅行・趣味・アクティビティなど幅広い分野で利用されている注目のガジェットとなってきております。
・小型で軽量なので色んなシーンで使用可能
・耐久性が高く頑丈で、激しい振動にも強い
・防水/防塵/防圧性も高いので場所を選ばない
・動画撮影が楽しくなるような機能が搭載されている
アクションカメラを選ぶ際のポイント
難しい専門用語や聞いたことも無いような機能などが多いカメラの世界ですが、ここでは初心者の方でも分かるように可能な限り噛み砕いて説明していこうと思います。
「最低限必要な機能は?」「画質はどのくらい必要?」「スペックはどこを見るべき?」など多くの疑問があるかと思いますが、次に挙げる点を押さえておけばアクションカメラを選ぶ際にきっと役に立つことでしょう。
1.画質はどのレベルのものを買うべき?
こちらは4Kをオススメします。
4Kというのはフルハイビジョン(HD)よりも更に高画質なレベルの解像度、つまりメチャクチャ綺麗な動画が撮れるということです。
中には「4Kなんて4K対応のテレビやパソコンがないと見られないじゃん!」という人もいるようですが、今後4K対応の機器の値段は確実に安くなっていくはずですし、将来的には一般的に普及していくと見られています。
最近では有名Youtuber達も高画質で質の高い動画をあげている人たちばかりですよね?
ですので、今の段階で買っておいて損はないということなんです。
ただ、その分4K対応のアクションカメラ本体は値段も高くなりますし 動画を保存するときのメモリーの容量も大きく占めてしまいます。
あとは、編集用のパソコンが4Kに対応していなければいけないというデメリットもあるので注意が必要です。
この辺りはご自身の予算を考慮したうえで決定するのが賢明でしょう。
2.フレームレートって重要?
アクションカメラのスペックを見ると’フレームレート(fps/p)’という表記が見られます。
これはつまり動画の滑らかさを決定するものと認識しておけば良いかと思います。
動画は1秒間に何枚もの静止画を撮影して繋ぎ合わせたものでできています。
フレームレートはその1秒間に何枚の静止画が撮れるのか?というものを数値で表したものなのです。
一般的に30fps以上あれば十分スムーズな動画が撮れると言われていますが、より美しい動画を撮ることを目的としているのであれば60fpsは欲しいところ。
よりプロフェッショナルな動画を撮りたいと考えている方でしたら60fps以上のものをチョイスすると良いでしょう。
3.手振れ機能の強さは?
最近のアクションカメラには基本的に手ブレ機能が備わっていますが、メーカーによりその効果もバラバラなのが現実です。
ですので購入前にYoutubeなどで手ぶれ機能の程をしっかりとチェックしておくことをお勧めします。
こればかりは買って使った人でないと分かり得ない点なので慎重に吟味するようにしましょう。
というのも綺麗な動画を撮るうえで手ブレ機能が高いか低いかはかなり重要になってくるからです。
特に激しい動きをするシチュエーションで動画を撮るとなったときに、画面がいちいちガクガク動くと動画のクオリティーは一気に下がってしまいます。
ですので、製品を選ぶ際はこの手ブレは特に重要視しておくようにして下さい。
4.防水・防塵・防圧などタフさはどうか?
旅行や街歩き用に買うのであればそれほど大した耐久性は求めなくてもOKですが、あなたがマリンスポーツ・ウィンタースポーツなどの激しめのアクティビティで使用するのであれば製品のタフさは非常に重要となってきます。
たいていのアクションカメラは衝撃や水に耐えられるようにできてはいますが、やはりメーカーによってはその耐久強度もまちまちです。
海で使うのでああれば仕様に表記されている防水性能をチェックしておきましょう。ダイビングでない限り10m防水あれば十分でしょう。
しかし、耐久性に関してはなかなか詳しい表記がされていないので購入前にネットで耐久性に関して利用者の声を調べておくと安心です。
とは言ってもそんなにヤワなアクションカメラ、ノーブランドくらいでしょうが…。
ある程度有名なメーカーのものであれば保証もあるので心配しすぎる必要は無いと言えます。
5.連続使用時間はどう?
バッテリーの持続時間もアクションカメラ選びに結構重要なポイントでもあります。
ここもメーカーによってバラつきはありますが、やはり持続時間に関しては長いに越したことはありません。
連続撮影時間の目安はメーカーの公式ページにも載せられていることが多いので、自分が検討している製品ごとに比較しておくのをオススメします。
あと、多くのアクションカメラ愛好家のほとんどは予備バッテリーを常に携帯している人がほとんどです。
ですので、純正と汎用含め予備バッテリーの種類が多くてそれほど高くない製品を選ぶというのも1つですね。
6.静止画のクオリティは?
画像の質(MP:メガピクセル)もできればチェックしておきましょう。
「アクションカメラで写真撮る?」と思う方もいるかもしれませんが、写真は写真で違った魅力があるものです。
最近のアクションカメラの静止画画質は案外良く、iPhone11の1200万画素[12MP]と同レベルのものを撮ることが可能です。
もし「写真は一切撮らない」というのであれば特に重要視する必要はありませんが、「使う機会があるかも?」と想定するのであれば10メガピクセル以上は欲しいところです。
7.画角って?
画角(視野角=FOV)とはカメラが映し出せる範囲のことを言います。
つまり画角が狭いと全体像を撮影したい時に、自分自身が後ろに下がって撮らなければいけないということになります。
ですので、この画角はなるべく広いものを選ぶべきだと思います。
新しいアクションカメラであれば広い範囲を映せる「広角機能」が付いているものが多いですが、無いものもありますのでその点は要チェックです。
コチラに関しては最大140°程度の視野角をもつ製品を選ぶと良いでしょう。
8.専用アプリがあるか?
有名どころのGoproやOsmoにはスマホにダウンロードして同期できる専用アプリがあるのですが、そういったアプリがあると使用の幅がかなり広がるので できればあるものを選ぶと良いかと思います。
具体的にできることは「撮影中の様子をスマホで確認」「スマホからアクションカメラを操作」「撮影した動画をインスタにそのままアップ」「スマホ上で簡単に編集ができる」といった機能が付いています。
特にSNS等に自分が撮った動画をすぐにあげられるというのは非常に便利です。
アプリが無いとこの辺り凄く面倒なので、私個人としてはアプリの有無は比較的重要視しているポイントです。
9.機能の豊富さは十分?
アクションカメラはメーカーによって様々な機能が設けられています。
例えばGoproだとタイムラップやタイムラプスなど、動画をよりプロっぽく見せれる機能などが挙げられます。
こういった遊びがいのある機能が付いているだけで、バリエーションに富んだ撮影を楽しむことができるので購入する際の判断基準として確認しておくと良さそうです。
10.サイズや重さも要チェック?
アクションカメラは扱いやすさが重要です。
なので【小さくて軽量か】この2点は忘れずにチェックしておきましょう。
中には機能を重視するあまりややデカい本体のものもあったりしますし、なんか細長いシェイプの明らかに使いずらそうな製品もあったりします。
ですので、製品仕様のサイズ・重さ・形などは軽視せずに必ず目を通しておくように。
11.アクセサリの種類や数も重要?
自分が買う予定のアクションカメラの周辺機器・アクセサリの種類も判断基準として持っておくと良いです。
というのも やはり有名どころの製品であればそれだけアクセサリの数も揃っており、選択肢がとても広がるからです。
特にバッテリーなどは純正以外の汎用版のものを買えば大きく出費を抑えることができお得。
質やブランドにこだわらないのであれば、そういった周辺機器が安く買える定番のアクションカメラを購入するのをおすすめします。
12.どういったブランドの製品が良いのか?
これはもう有名どころのアクションカメラ一択だと言えます。
名前のよく知られていない中華製の商品は価格は安いですが、やっぱりどこかに問題を抱えている傾向にあります。
あと、耐久性の面でも心配はぬぐえませんね。
途中で壊れて修理に出したり、買い替えたりすることを考えたらやはり安心で信頼できる有名メーカーの商品を買うのがベストです。
私も以前は「安くて同じような機能なら無名でも良くね?」と思っていたのですが、結局長く使うことを考えたら有名メーカーのものを高い値段でも買っておく方が後々後悔しないんですよね。
アクションカメラは高い買い物ですが、目先の損得よりも長期的な視点で買っておくべきガジェットだと言えます。
①画質は4Kがおすすめ。こだわりがなければHD(1080p)でもOK。
②フレームレートは4Kで60fps以上が理想。ただし30fpsでも問題はない。
③手ブレ機能は重要!購入前に比較動画を見るべし。
④耐久性は用途次第。海で使う予定なら10m防水で十分。
⑤連続使用時間はなるべく長いものが良い。比較しておこう。
⑥静止画は10MP以上が好ましいが、それほど重要でもない。
⑦画角は広角機能有りのものを。140°は欲しい。
⑧専用アプリはあった方が良い。SNS利用者は特に。
⑨搭載機能も要チェック。動画撮影の楽しみの幅に関わる。
⑩サイズや重さも見ておこう。デカすぎ重すぎは×。
⑪アクセサリが豊富な有名メーカーを選ぼう。
⑫名のあるブランドの製品を買おう。無名は微妙。
初心者におすすめの製品はたったの2つ!
数あるアクションカメラの中でも、これからデビューするという方にはオススメはもう2つだけです。
それだけその2製品がダントツで優良商品だということです。
それではその2つを順番に見ていきましょう。
キング オブ アクションカメラ Gopro
アクションカメラで不動の地位をもつゴープロ。
ずっと昔から支持され続けているのにはそれなりの実力があるということでもあります。
初心者でも扱える使いやすさ、多彩な機能、タフさ、見た目のカッコよさなどなど、どれをとっても他社と圧倒的な差を見せつけている製品だと言えます。
シリーズの中で私が一番おすすめするのが【Gopro Hero 7 Black】。
8シリーズが出ている中、高い性能を持ちながらも型落ち価格で購入できる今はかなり狙いどころだと思います。
■4K/60fps機能をもつ超高画質撮影が可能
■手ブレにかなり強いHyperSmooth付き
■TimeWrap機能搭載でプロっぽく撮影できる
■タフで見た目もカッコ良いハイブランド
⇒気になる方はGoPro HERO7 BLACKのメリット・デメリットの記事で詳しく紹介しているのでご覧ください。
突然の台頭 Osmo Action
ドローンで有名だった中国の企業DJIから発売されたオズモというアクションカメラは近年口コミで高く評価され、ゴープロに並ぶ人気商品となりつつあります。
とりわけ注目されているのはハイスペックながらGoproよりも9000円ほど安いお値打ちな価格、そして本体前面にフロントスクリーンを搭載した【Osmo Action】という新製品です。
機能も先ほど紹介したGopro Hero 7 Blackと遜色ないレベルで、手振れ機能も相当ハイクオリティだと好評です。
自撮り動画をメインで行っていく予定の方は、こちらのフロントスクリーン付きのオズモアクションを選ぶのが良さそうですね。
■デュアルスクリーン搭載で自撮りに対応
■Hero 7 Blackよりも約9000円安い
■4K60fps対応で高画質撮影可能
■Rock Steadyという高度な手ブレ機能あり
▼プロモーション動画▼
Gopro or Osmo?比較してみよう
さて、まだ迷っている方のために2つを比較してみることにしましょう。
実際2機ともほとんど同じようなスペックなのですが、比べてみると若干違いはあります。
とはいっても本当に僅かな差です。あとは価格とブランド次第なのではないかと思います。
Gopro Hero 7 Black | Osmo Action | |
サイズ | 横62.3mm/縦44.9mm/幅33mm | 横65mm/縦42mm/幅35mm |
重量 | 116g | 124g |
動画画質 | 最高4K | 最高4K |
フレームレート | 最高240fps | 最高240fps |
静止画画質 | 最高1200万画素(12MP) | 最高1200万画素(12MP) |
手ブレ機能 | Hypersmooth搭載 | RockSteady搭載 |
防水性能 | 10m | 11m |
対応メディア | MicroSD 最大256GB | MicroSD 最大256GB |
連続稼働時間(目安) | 約50分[4K/60fpsで撮影時] | 約54分[4K/60fpsで撮影時] |
FOV(視野角) | 最大149° | 最大145° |
音声コントロール | 日本語含め10ヶ国語 | 英語と中国語のみ |
タッチディスプレイ | 〇 | 〇 |
デュアルスクリーン | × | 〇 |
専用アプリ | Gopro App | DJI Mimo |
タイムラプス | 〇 | 〇 |
スローモーション撮影 | 最大8倍(1080p/240fps) | 最大8倍(1080p/240fps) |
音声コントロール | 〇 | 〇 |
価格(税込) | 53,460円 | 44,820円 |
個人的にはGoproが断然オススメ
比較してみると「あれ?Osmoの方が良さそうじゃね?」と思うかもしれませんが、筆者はやはりHero 7 Blackをお勧めします。
やはりデザインがカッコいいのもありますし、動作に安定性がありこれまで使っていて不満が全くないからです。
Osmoは安くて高機能とコスパは最高ですが、中華製品ということもありまだちょっと機能が甘い部分が見受けられます。
ですので もし予算に余裕があってこれからも長く使っていきたいと考えている方は、GoPro Hero 7 BlackをGETしましょうね。
持っていて一目置かれるアクションカメラならゴープロで間違いないでしょう。