タイから帰国する際にクアラルンプールでの乗り継ぎ時間が6時間もあったので、KLIA2(クアラルンプール国際空港第2ターミナル)にあるカプセルホテル Capsule Transit Airport Hotel KLIA2(カプスール トランジット エアポート ホテル KLIA2) に宿泊してみました。
KLIA2は主にLCCをメインとしたターミナルです。
クアラルンプール国際空港といえばエアアジアの拠点となるハブ空港として有名で、ここから東南アジアをはじめオセアニアや南アジアなど 毎日多くのフライトが出ています。
近年LCCは 多くの海外旅行愛好家にとって重宝される存在となっており、その中継地でもあるこの場所は今後も大きな需要が見込まれています。
そして同時に乗り継ぎで訪れる旅行者も増加しており、トランジットホテルの利用者も数多くいます。
空港周辺にはそのような方のためのホテルがいくつもあるのですが、ここカプセルトランジットホテルは金額がリーズナブルで尚且つ新しく綺麗な物件です。
格安旅行でなるべく値段を抑えたいが、6時間以上の乗り継ぎ時間があってしんどい場合などは利用してみると良いかと思います。
今回予約した部屋の種類
まず部屋の種類や金額等はこちらの表をご覧ください。
部屋タイプ | 利用可能人数 | 備考 | 3時間料金 | 6時間料金 | 12時間料金 |
---|---|---|---|---|---|
Female Single Capsule(女性 シングルカプセル) | 1名 | 女性専用エリア内 | RM95(約2574円) | RM105(約2781円) | RM115(約3045円) |
Mixed Single Capsule(男女 シングルカプセル) | 1名 | 男女ミックスエリア内 | RM95(約2574円) | RM105(約2781円) | RM115(約3045円) |
Queen Capsule(クイーン カプセル) | 2名 | 男女ミックスエリア内 ベッドサイズ大 |
RM190(約5032円) | RM210(約5562円) | RM230(約6091円) |
Private Capsule Suite(プライベートカプセル スイート) | 3名 | ドア付き個室 | RM210(約5562円) | RM230(6091円) | RM250(約6621円) |
今回私が予約したのが Mixed Single Capsule 6時間 です。
深夜1時にKL空港に到着して、朝の7時半発の便に乗るスケジュールだったのでこちらにしました。
値段は2800円程と他のトランジットホテルと比べると圧倒的に安いので、節約したい方にはオススメです。
仮に2倍の12時間プランにしたとしても+200円程ですので十分安いです。
だたし、クイーンサイズベッドにすると一気に値段が上がりますので注意です。
チェックイン
さて、受付に着いたらまずチェックインをします。
予約名を伝えるor予約用紙を提出し、パスポートを提示します。
この時にデポジットで50リンギットの預かりを要求されますが、無ければパスポートの預けでもOKです。
この為にわざわざリンギットに両替する必要はありませんのでご安心ください。
そして 受付の方に「ロッカーは使用しますか?」と確認されますが、この時に「はい」と答えておきましょう。
そうしますとチェックイン時にちゃんとロッカーキーを渡してくれます。
(利用者にはタオル、歯ブラシ、ミネラルウォーターが付いてきます)
チェックインの受付が全て完了すると部屋番号の案内があり、このようなカードキーを渡されます。
宿泊エリアは厳重に電子ロック扉で管理されているため、このカードキーが無いと奥に進めません。
因みに自分の部屋に辿り着くまでに2回も施錠されたドアを開けなければなりませんでした…。笑
しかし、ここまでしっかりセキュリティが厳重であれば安心です。
通路
1つめのドアをくぐると左側には女性専用ゾーンがあります。
ここは女性専用カプセルを予約した人だけが持つカードキーでしか通れないようになっています。
これでしたら1人で来た女性の方でも安心して利用できます。
通路の内装は凝っていてお洒落です。
清潔感も保たれていて、カプセルホテルにありがちな湿気感や独特の臭いも全くありません。
コンテナがテーマのこのトランジットホテルは内装が洒落ていて、圧迫感を感じないような工夫も施されています。
部屋
今回の部屋であるシングルカプセルはこちら。
2段式になっていて、上が私の利用する部屋となります。
仕切りはブラインド式で上から下に降りてくるタイプのものです。
隙間はほとんど無いので、外から見えてしまう心配は(一応)ありません。
ベッドシーツは綺麗な状態で、しっかりと清掃されており好印象。
枕も2つありフカフカでしっかりと眠りにつけそうです。
足元にはわずかにスペースが空いているため荷物を置いておくことができるため便利です。
必要の無い大きな荷物に関しては、施設外側にあるロッカーにしまっておくと良いでしょう(後ほど案内します)。
部屋の広さは座った状態でも頭上にかなり余裕があるので、決して狭くはありません。
シングルカプセルでも比較的ゆったりと利用することができます。
枕元にはフロントデスク直通電話・照明と喚起用スイッチ・コンセントがあります。
コンセントは日本のプラグがそのまま差し込めるような設計になっていますし、USB供給まであるのが嬉しいです。
個人的に良いなと思ったのがこのミニ換気扇。
室内の空気が籠らないようにこのような配慮があるのは良いですね。
ただし、音が気になるので寝るときは消した方が良いです。
折り畳み式の鏡も備え付けられています。
少し暗いのが難点ですが…。
室内に関しては綺麗で快適ですので、カプセルホテルにしてはかなり高得点です。
空調も寒すぎずちょうど良い温度で保たれていました。
バスルーム
このような安価なホテル(ホステル)で気になるのが水回りです。
シャワーエリアから見ていきましょう。
バスルームはシャワーとトイレが同じ空間にありますが、比較的綺麗な方だと思います。
臭いも特に気になりません。
シャワールームですが少しだけ排水の流れが悪い感じは否めませんが、許容範囲のレベルでしょう。
湯の温度、水量などは問題ありません。
シャンプーとボディーソープは備え付けられています。
ずぼらな私にとっては地味にありがたいです。
タオルや着替えはこのようにバッグに入れてフックにかけてからシャワーを浴びる形となります。
それと、この時にサンダルがあると都合が良いです。
サンダルはロッカーの中にレンタル用のものがありますので予め持ってきておくことをオススメします。
ただ、使いまわしのサンダルでしょうから気になる方は持参するのがいいかもしれません。
流し台のところにはドライヤーがありますので持参する必要はありません。
トイレはこのような感じ。割と綺麗に清掃されています。
ロッカー
ロッカーは受付の後ろ側と、施設の外側にあるため少し不便です。
部屋に行く前に必要な荷物と、不必要な荷物を分けておく必要があります。
荷物用のロッカーと靴用のロッカーの計2つ使うことができます。
大きさは十分大きいですが、特大のスーツケースなどを入れるには厳しいでしょうから その場合はフロントに預けておくのがベターかもしれません。
このようにサンダルの無料貸し出しもされています。
休憩スペース
ちょっとした休憩スペースもありますが、施設内は食事禁止ですし騒げませんので誰も利用していません。
読書や作業するには良いスペースかもしれません。
ちょっとマイナスだったこと
ここまではカプセルトランジットホテルの良い点ばかりを上げましたが、いくつか残念な点がありましたので正直に書いていきます。まず第一に音が気になるという点です。
トランジットで宿泊する方が多いので仕方ないのですが、深夜4時頃に人が荷物のパッキングをする音が聞こえたり、早朝に人の話し声が聞こえてきたりとしばしば睡眠を妨害されることがあります。
またシャワーの音やドライヤーの音、朝6時頃から始まる清掃の音など、とにかく快眠からは程遠い滞在でした。
耳栓をしてはみたのですが、結局完全には遮れませんし これらの音は気になる人には気になってしょうがないと思います。
バスルームから近い場所だったというのもありますが、このようなデメリットもありうるということを考慮したうえでこちらに滞在することを決めるのが良いかと思います。
この音の問題さえクリアできれば、ローコストの割には綺麗で快適なトランジットホテルとなりえます。
行き方
ここではKLIA2(クアラルンプール国際空港第2ターミナル)から入国後のカプセルトランジットへの行き方を紹介していきます
ちょっと分かりずらく、実際に私自身が迷ってしまったのでなるべくシンプルに分かりやすくまとめてみましたので参考にしてください
入国審査を終え、荷物をピックアップしたらアライバルゲートを抜けます
出るとすぐにショッピングモールに直結していますので道なりに抜けるように真っすぐ進みます
ショッピングモールの端、出口前にはファミリーマートがあるのですが、ここの横にあるエレベーターで下の階である1階へ降ります
1階に着くと左側にはタクシーやバス手配専用のカウンターが並んでいます
ここを真っすぐ進むと正面にホテルの大きな看板が見えてきます
到着です
まずはファミリーマートを目指すとだけ覚えておけば良いでしょう
まとめ
お値段も安くて綺麗でお洒落なトランジットホテル「Capsuke Transit Airport Hotel KLIA2」はLCC旅の良い味方になってくれること間違いないでしょう。
残念ながらKL空港はシンガポール空港のようにリクライニングチェアーがあったり、ゆったり休憩できるスペースは現在まだありません。
2,3時間の乗り継ぎでしたら問題ありませんが、長時間の待ち時間は体にこたえますよね。
そんなときは是非、こちらのカプセルホテルに滞在してみてください。