一昔前まではLCC(ローコストキャリア)もそれほど多くはありませんでしたが、ここ数年ではLCCの路線が次々と就航し もはや無くてはならない様な存在になってきています。
人気の要因は何といってもその価格の安さですよね。
移動だけのために高いFSC(フルサービスキャリア)を選ぶ人が減ってきていますし、LCCのサービスでも十分に快適な旅行ができてしまいます。
そんな低価格で便利なLCCですが、唯一気になる点といえば預入手荷物や機内持込手荷物に関して。
預入手荷物は基本的には別料金で、海外で乗り継ぎをして目的地に向かう場合 乗る便ごとに料金がかかりちょっと高くついてしまったりします。
ですので、一番の魅力でもある低価格旅行を実現するために 機内持込手荷物のみで旅行する方も少なくはありません。
その機内持込手荷物も10キロ以下だったり7キロ以下だったり航空会社によって異なりますが、一体どれくらいの内容を持ち込むことができるのでしょうか?
本当に機内持込手荷物のみで海外旅行なんて可能なのでしょうか?
結論から言いますと「東南アジアのような暑い国に行く場合は割と余裕でクリアできます」ということです。
今回は前回の10Kg以下の荷物内容に続き、7Kg以下の荷物内容を写真と共に詳しく紹介していこうと思います。
※参考までに今回は【シンガポール・カンボジア・ベトナム】の3か国を2週間で回るスケジュールでの荷物内容です。
東南アジアなど暑い国へ行く場合は比較的余裕
前回もお伝えしましたが、東南アジアのような年中暑い国に行く場合はかさばりがちな衣類を抑えることができるので圧倒的に有利です。
また、服にこだわりのある方は除きますが東南アジアの大多数の人々は楽で涼しい格好を好むので、ガチお洒落ファッションで行く必要は全くありません。
なのでラフで軽量の服だけをもって行けばOKですし、そっちの方が現地に馴染みやすいです。
ホテルの多くはドライクリーニングサービスを行っているので、少し長めに行くという場合では現地で洗濯するというのも1つの手です。
服は沢山持って行きすぎても結局着なかったり無駄な荷物になってしまったりすることもあるので、必要最小限に留めておくのが良いかと思います。
機内持込手荷物について
スーツケース
まず初めに、私が愛用している機内持込用の小型スーツケースから紹介していきます。
スペックは以下の通りです
◆高さ:56cm
◆横幅:38cm
◆奥行き:22cm
◆重さ:2.3kg
私のスーツケースのサイズなのですが、実はエアアジア規定の横幅から2cmだけオーバーしているんです。
しかし私はこれまでもう30回以上はLCC旅行をしてきたのですが、今までにサイズチェックをされたことは1回も無し。LCC各社、サイズに関してはぶっちゃけ結構ゆるめです。
ただ、重さはちゃんとチェックイン時に確認されますので、そちらは気を抜かないようにしましょう。
因みにこのスーツケース 私はセールのタイミングで3000円ほどで購入したのですがが、同型のものであれば楽天などで5000円程度で購入可能です。
機内用のスーツケース選びで一番重要なポイントは重さです。
機内に持ち込むので強度はそれほど気にする必要は無いので、可能な限り軽くて扱いやすいものを選ぶようにしましょう。
重さは2.5キロ以下のものがオススメです。
■サイズはエアアジアの機内持ち込み手荷物規定[高さ56cm]×[横幅36cm]×[奥行き23cm]の各±数センチ程度の大きさであればOK。サイズは明らかに大きすぎなければまず目を付けられることはない。
■重さが重要!2.5Kg以下のキャリーケースが望ましい。機内に持ち込むので強度は気にする必要はないが可能な限り軽い素材のものにしよう!
サブバッグ
機内持込手荷物はメインとなる荷物ともう一つ別でサブバッグを持ち込むことができます。
こちらにもサイズ規定があり【横40cm×縦30cm×幅10cm】です。
ハンドバッグ・トートバッグ・リュックなど小さめのカバンが対象となります。
そして、この荷物を含めての合計7kgが機内に持ち込みできる荷物の上限ですのでお気を付けください。
私の場合、上の写真にあるようなトートバッグに機内で過ごす際に必要なグッズをすべて入れて搭乗しています。
因みに 見た感じ薄くて軽そうにしていれば、このサブバッグの重さをチェックされることはありません。
私は今までのLCCチェックイン時にこのトートバッグの重さチェックをされたのは、これまでにたったの1回だけです。
勝手な解釈ですが、リュックやハンドバッグだと目を付けられやすい気がします。
中身公開
こちらがパッキングを完了したスーツケースの様子です。
左側は衣類でパンパンですが、右側は少し余裕がある感じです。
軽くて小さいお土産なら入るくらいのスペースは空いています。
それでは詳しい内容を紹介していきます。
中身1
■リュック・・・リュックは軽くて小さめのものが便利です。あまりかさばらないような薄いものだと尚良し。
■鍵・・・東南アジアへ旅行する場合、スリ対策に鍵があると安心です。特に、人で混雑するマーケットなどに行く予定の場合は、リュックやカバンのファスナーに鍵をかけておいた方が賢明です。
■ピロー・・・最近はLCCに乗る場合は持って行くようにしています。特に深夜発の便に乗る際は重宝します。軽めなのでそれほど重量の負担にもなりません。
■ゴーグル・・・海やプールに行く場合は、日本からゴーグルを持って行くと良いです。以前 忘れた時にタイで買ったのですが、サイズが合わなくてしかも隙間から水が入りブルーな気分になった思い出があります。
■筆記用具・・・機内で入国カードを書く場合、メモをする場合などに役立ちます。
■パスポート・・・絶対に忘れてはいけないやつです。残存期間もちゃんとチェックしておきましょう。
中身2
■書類関連・・・ホテル予約用紙や航空券のEチケットなどです。ただ、今の時代ペーパーレスが主流なので特別持っていく必要は無いと思います。
■ジッパー袋・・・今回は3ヶ国周遊するので通貨を分けるために準備。それ以外の用途も様々なので、あると便利です。
■財布・・・東南アジアなど物価が安い国へ行く際は、100均にあるような安い財布を持っていくのがオススメです。高いブランドの財布を持っているとお金を持っていると思われ値切りしずらくなるからです。
■機内グッズ・・・アイマスクや耳栓、靴下など機内で快適に過ごす為のグッズはLCCには必須です。
■変換プラグ&チャージャー・・・新しいホテルなどに行くとコンセントにUSB供給が設置されていることもありますが、ちょっと古めのホテルやホステルではまだまだ変換プラグが必要な場合があります。現地では探すのになかなか苦労するので忘れずに準備しておきましょう。
■モバイルバッテリー・・・旅行の際はスマホを使う機会が多くなりバッテリーの心配が常に付きまとうことになるでしょう。軽くてコンパクトなモバイルバッテリーは持っているだけで安心です。
中身3
■トートバッグ・・・機内持込用に使用するバッグです。薄くて小さめのものがオススメです。
■小型重量計・・・LCC利用には必須アイテム。帰りの便に乗る前に計量する用に持って行きましょう。
■デジタルカメラ・・・こちらは完全防水のカメラで、海やプールで写真を撮る際に利用しているものです。コンパクトで軽いので持ち運びに大変便利で重宝しています。
■スマートフォン・・・海外旅行の際はSIMフリーのスマホがあると便利です。私はテザリング機能の付いたこちらのSIMフリー携帯を持っているので、そこから普段使いしているiPhoneにWi-Fiを飛ばして使用しています。
■お菓子・・・乗り継ぎの際などに空腹感を満たすためのお菓子も忘れないようにして下さいね。
中身4
■シャツ・・・麻製の軽くて涼しいものがオススメ。2枚ほどあれば十分です。
■ハーフパンツ・・・暑い国ではハーフパンツ2~3枚あれば十分です。長ズボンはかさばるので着ていきましょう。
■水着・・・海やプールに行くのであれば忘れないように。現地で購入するというのもアリです。
■タオル・・・ホテル宿泊であればタオルは持っていく必要はありません。こちらは汗拭き用として使用するものです。
■下着・・・滞在日数分あれば良いかと思います。長期で旅行する場合は1週間分持っていき、現地で洗濯する方が良いでしょう。
■Tシャツ・・・普段着用4枚、寝るとき用1枚の計5枚ほどあれば事足りるでしょう。
■靴下・・・こちらも下着同様に滞在日数分あれば十分です。
■サンダル・・・ビーチやプール用に。ホステル宿泊などの場合は、館内で使用する用としても役に立つと思います。
中身5
■サングラス・・・東南アジアなど暑い国に行くときにあると良いサングラス。必要無い方もいますし、現地で購入することもできますので個人の自由で。
■歯ブラシ・・・ホテルに備え付けてありますが硬かったり、ブラシが大きすぎたりしますので使い慣れたものがあると良いです。
■液体物・・・シャンプーやボディソープなど。後ほど詳しく説明します。
■スリッパ・・・機内用として、またホテル用に持っていると何かと便利です。
■ポケットティッシュ・・・海外の公衆トイレには紙がないことがよくあります。できれば多めに持っていきたいものです。また、食事前に手を拭くためのウェットティッシュも必需品です。
■薬・・・正露丸などの下痢止め・痛み止め・風邪薬など万が一の時用に持っているに越したことはありません。現地の良く分からない薬よりも安心して飲めます。
液体物
液体物は機内持込に制限がありますので必ず確認しておいてください。
入れる袋は【20cm×20cm以下の透明な袋もしくはケースです】。
そして袋の中の液体物は各100ml[100mg]以下の容器に入れます(容器は透明でなくてもOK)。
合計で1リットルまで持込できます。
歯磨き粉などのペースト状のもの、ヘアワックスなどのジェル状のものも全て液体物扱いです。
固形でないものはまず液体とみなされると認識しておきましょう。
余談ですが 空港によってチェックの厳しさはまちまちで、私はシンガポールで100mg以上のワックスを誤って持ち込もうとして没収されたことがあります。
シンガポールは機内手荷物のチェックが他国に比べ厳しめのように感じます。
重量チェック
さて、持っている吊り下げ式のはかりで以上の荷物を計量してみると「6.38Kg」でした。
このように結構色んなものを詰め込んだつもりでも割と簡単にクリアすることができます。
持ち物をしっかりと制限すれば2週間の東南アジア旅行でも機内持込手荷物のみで旅行することは可能です。
一番重くなりがちな服をどれだけ軽く済ませることができるかが大きなポイントとなります。
麻のシャツやポリエステルのTシャツなど、綿以外の製品を選ぶと結構軽くすることができますよ。
さいごに
さて【LCCの機内持込手荷物制限の7Kg以下】はご覧いただいたように以外と簡単に達成できるということが分かりました。
どうしてもお土産を沢山買っていきたいという方は 別料金を支払って預入手荷物枠を購入しておくのが良いですが、お土産は必要なく安くてコンパクトな旅行がしたいという方にはエアアジアなどの格安LCCでチケットだけ買ってお得に旅をするという選択も賢いですね。
旅行のスタイルも年々変わってきており 最近では週末海外やお気軽1人旅なども流行ってきているようなので、LCCを上手く利用して安上がりで満足度の高い休暇を過ごしてみて下さい。