先日、2020年のコロナ禍にひっそりとオープンしたシラチャの日系ホテル「呉竹荘」に宿泊してきましたのでその感想をご紹介しようと思います。
日本のビジネスホテルのような内装とサービスでまるで日本にいるかのような雰囲気を味わうことができ尚且つ価格もリーズナブルで大方満足だった一方、様々な改善点もあるなと感じたため今回は忖度なしで正直な感想について述べていきたいと思います。
ホテル紹介
それではまず初めにホテルの全体像をご紹介していこうと思います。
設備に関しては申し分ないくらい素晴らしいものでした。ご覧ください。
外観
まずは外観を見てみましょう。
一見すると派手さはなく建物自体を見てもあまり日系ホテルと判断がつかないくらい。
タイによくあるアパートにも見えます(笑)。
クリーム色とやや明るい緑色と濃茶をベースとしたちょっと変わった色合いの外観ですが恐らく和をイメージしているのだと思われます。
ただ入り口は日本の旅館っぽいような雰囲気を演出しているように感じました。
この竹を植え込んであるのは良いですね。
エントランス・受付
エントランスを見てみると、浴衣や和傘などが展示してあり日本らしさを最大限に演出している様子が見受けられます。
この感じはタイ人だけでなく日本人にとってもテンションが上がりますね。
受付は結構狭く2時のチェックイン開始時間になると多くの人が一斉に来館しますのでかなり小狭く感じます。ファミリーの利用が非常に多いように感じます。
まあ立地も良く全体的にコンパクトな造りとなっていますので仕方がないですね。
受付横には食事をするスペースがあり、ここで朝食や夕食を摂ることができます。
奥の方にはVIP向けなのか個室も数室ありました。
建物内部はあまりタイっぽさを感じさせず、思わず日本に来ているような感覚です。
細かな演出も嬉しいです。
チェックイン
受付には日本語のできるタイスタッフもいるようで、日本人出張者などにも問題なく対応できそうです。
各客室にはバスタブが付いているためこのような入浴剤も販売されていました。
温泉の香りを100バーツで気軽に楽しめるのは良いですよね。
パスポートを提示してサクッとチェックイン。
カードキーとWIFIのパスワードを貰っていざお部屋に向かいましょう。
エレベーターは2基あり上の階にもサクッと移動できます。
館内案内が貼ってあったので見てみると、B1に浴場や休憩場所、1階が受付とレストラン、それ以外は全て客室で5階にゴルフ練習スペースが設置されているとのことです。
Deluxe Room
今回はデラックスルームを予約しました。
ちなみに本当は和室畳部屋を予約したかったのですがこの部屋は結構人気のため予約が埋まりやすいです。
次回は是非畳の匂いを感じたいと思います…。
さて、デラックスはこのようにシンプルなワンルーム型となっています。
Theビジホといった具合ですが、床がカーペットなのが良いですよね。
ただ、カーペットに臭いが染み付いておりやや油っぽい?ような気がしました。
聞いたところによりますと部屋の中で鍋ができるようで、その臭いではとのことでした。
部屋からの眺めはこんな感じ。
まあ、街中なので特に面白味はありません。
因みに夜になると隣のバーがめちゃくちゃうるさく、安眠できないというのは以前から有名です。*耳栓の貸し出しサービスを無料で行なっているほど
収納スペースは一般サイズ。
室内ガウンやスリッパ、金庫など一通り準備されているようです。
机はこのように広めで仕事や作業するにも不便はありません。
特に高評価なのがこの椅子です。凄く座り心地がいいんです。
長時間の仕事でも苦になりません。出張者にもありがたい心配りです。
こちらはシンク、そしてレンジと冷蔵庫です。
シンクは調理場が一切ないため料理しない人向けですね。
一応シンク下には食器が備え付けられていますので出来ないことはないでしょうが…。
そして無料ミニバーと何故か電気鍋(笑)。
タイ人のお客さんの需要に応えているのでしょう…。臭いの原因はこれか。
ベッド横にはソファーエリアがあります。
日本のテレビ番組を見ながらゆっくりくつろげるので良いですが、クーラーが直当たりで寒いのが難点です。
お次に日本人なら誰もが気になってしまうバスルーム。
嘘偽りなく言いますと、バスルームはかなり高得点でした。
日本の新築マンションなどと同じような作りでしかもかなり清潔に保たれています。
タイのホテルといえば水回りがちょっと…と思わざるを得ないところがかなり多いのが事実ですが呉竹荘はやはり日系ホテル。
本当に綺麗でしかも日本人の得意とするきめ細やかさが随所に施され気持ちよく利用することができました。
恐らくバスルームはボックス型でそのまま日本の製品をこの空間にはめ込んでいるのだと思います。
バスタブは縦が若干狭め。
日本人にはちょうど良い広さのように感じますが、タイ人のお客さんにはちょっと小狭い感じがするのかな?とも思いました。
アメニティもこの通りちゃんと揃っています。
洗面所もこんな感じでスタイリッシュ。
ドライヤーもちゃんと常備されています。
なお、トイレはもれなくウォシュレッット付きです。
いやー客室自体はなかなかのクオリティですね。問題点を除けば長期滞在でも快適に過ごせそうです。
ちょっと面白いなと感じたのがこちらのBGM調整レバー。
館内に流れる癒しの音楽vol.をこちらで調整できるようになっています。
このような設備はタイ国内では見たことがないので凄く新鮮でした。
浴場+休憩所
それでは私が一番楽しみにしていた浴場を見ていきたいと思います。
日本人としてやはり大きい風呂に浸かる喜びってのはいくら海外に住んでいようが忘れられない“欲情“の一つでしょう。
先ほどお伝えしたように浴場は男女とも地下1階にあります。
中は撮影していませんが、シャワーが3つ、3人程度入れる湯船1つ、3人程度入れるサウナがあります。
基本的に小さめですので のびのびと広い空間で、というわけではございません。
正直な意見を申しますと、浴場は少し残念でした。
1.浴室に入るつもりのないタイ人宿泊者がたびたび冷やかしに観に来る
2.湯船付近の排水溝が臭う
そのため全く寛げませんでした。
まあ、1は仕方がないのかもしれませんがまるで動物園の猿になった気分でちょっと台無しでした。
そう思うと、日本人専用のレジデンスにある温泉の方がよっぽどくつろげるんだろうなぁと感じました。
まあ何だかんだ湯の温度も程よく熱く、身体の方は癒すことができたので同階にある休憩スペースへ向かいました。
ここには写真のようなマッサージチェアがありますが少し殺風景で誰も利用していませんでした。
ここで休憩するくらいなら部屋に行ってしまった方が良いかもしれませんね(笑)。
ちなみにもう一つこのような和室部屋がありますが、こちらは映え専用ルームといったところでしょうか。
束の間の日本気分を味わうには充分でしょう。
すぐ近くには本当に小さいですがフィットネススペースも…。
本当に色々と詰め込んだ感が凄いですが、安いお値段の割には満喫できると言えるでしょう。
ゴルフスペース
5階には日本人出張者の宿泊を想定したのか、ゴルフの練習スペースまでもが準備されています。
バンコクの駐在員向けレジデンスにもこのような設備があるとこは多いですよね。
ただ、ぶっちゃけこのホテルに駐在員が泊まるかどうかって言われたら「無い」と思います。
まず観光客が多すぎて落ち着きません。
自分だったらシティリゾートやバルコニーシーサイドやYuu Residenceにしますね。
(ご丁寧にパターの練習スペースまである)
結論、1回泊まれば満足
呉竹荘シラチャは施設が充実していてお値段も安く、魅力的なホテルではあると思います。
ただ、リピートしたいと思うほどのサービスも特別感も無いのが正直なところで今後増えるであろう日本からの出張者にも可もなく不可もなしという評価になるだろうなと感じました。
とはいえ、タイ人ファミリー層には気軽に日本の雰囲気を味わえるということで大人気のようですので今後はそちらをターゲットにしていくのでしょう。
日本人出張者はアマタシティにできたホテルニッコーの方へ流れるのではないでしょうか。
ただこちらのホテル、立地はとても良くロビンソンシラチャまで徒歩でなんと3分程度!
日本食屋やナイトスポットも近いので利便性を優先するのであればおすすめできるホテルです。一度ご検討してみてはいかがでしょうか。