バンコクには湯の森温泉やレッツリラックスなどの日本式温浴施設がありますが、チェンマイにも同じような施設があるのはご存じでしたか?
チェンマイで”温泉”と言うと、ドイサケット温泉など町外れにある昔ながらの温浴施設などをイメージする方が多いかと思いますが、今回ご紹介するのは市街地にあり しかも旅館の浴場のような綺麗で新しい施設。
街の中心部からも近く、気軽に行けるため日本人長期滞在者の間では密かに重宝されているのだそうです。
今回はサウナー兼お風呂大好き在タイ日本人代表(勝手に)の私が調査してまいりましたので、皆さんに詳しく紹介していこうと思います。
名前は北花庵(ほっかあん)
(建物の外観)
北花庵はチェンマイ旧市街地北側、ターニン市場などがある学生が多く居住するエリアの一角にあるサービスアパートメントです。
元々、駐在員向けの住居としてこの地に建てられたのか アパートはマンスリーの貸し出しのみを行っており、金額もチェンマイにしてはそこそこのお値段。
残念ながら短期滞在者向けには提供してはいないもようです。
お風呂はそのアパートのサービスのひとつとして提供されているのですが、一般客でもビジターとして利用することが可能。
外装も内装も、古い建物が多いこの辺りにしては若干浮いているようなモダンなルックスですが、近所のタイ人富裕層の間では結構人気なのだといいます。
同建物内には湯本亭という日本料理屋も併設しており、チェンマイにいながら日本文化を存分に楽しむことができます。
受付で入場料を支払う
お風呂を利用する際は、メインエントランス正面の受付でスタッフに「オンセン」と伝えれば当日に予約等せずともすぐに利用することができます。
入場料は2020年10月時点で350THB(約1225円)。※今後値上げする可能性が高いです
時間制限はありませんので、ゆっくり利用することができるのが嬉しいところです。
受付で料金を支払うとこのような籠が。
中にはバスタオル・フェイスタオル・水・ロッカーキーが入っています。
受け取ったら受付右の通路を進み浴場へと向かいます。
内装はまるで日本の旅館
ロッカーエリアに入ると、まるで日本の旅館の浴場に来たかのような雰囲気!
想像以上に日本に寄せた内装に正直感動です。
タイ、しかもチェンマイにいながらこのクオリティですから凄いですよね‥。
ロッカールーム内も非常に清潔で、クーラーが効いており超快適です。
受付で渡されたカギに記載されている番号のロッカーを使います。
浴場へと続く扉には各国言語の注意書きが。
日本語、韓国語、英語とあるので結構外国人利用者が多いのだろうとうかがえます。
それでは注目の浴場に入っていきましょう。
嬉しいサウナ&水風呂付きの浴場
浴場には座ってシャワーが浴びられるよう椅子が設置されており、日本の銭湯とほとんど同じ造り。
水温、水圧も問題なしでした。
シャンプーとボディーソープも常備されているので完全手ぶらで行くこともできます。
肝心のお風呂ですが、こちらも個人的には大満足。
2種類あり、1つはやや熱め、もう1つは温めでいい感じです。
それぞれの湯舟にはこのような説明書きのラミネートが貼ってありました(笑)。
タイ人のお客さんはやはり熱いのが苦手なようで、温い絹の湯のほうが人気のようですね。
さて、次はサウナです。
サウナに関して言うと、ちょっとサイズが小さいため小狭い印象。
3人入ればMAXといったところです。
ただ、室内には水桶が置いてあるので、温度を上げたい場合はセルフロウリュで一気に高温にもっていけます。
狭いことを除けば、しっかり汗を流したい私のようなサウナーには満足いくレベルです。
そして、ありがたいことにここには水風呂が付いており、サウナで火照った身体をしっかりクールダウンすることができます。
個人的に水風呂の温度は凄く重視するタイプなのですが、こちらの水風呂はキンキンに冷えており最高!これだけでも高評価です。
全体の評価は100点中80点くらいかな、と思います。
バンコクの湯の森などと比べると、値段の割にはまあ普通かな‥とも思ってしまいますが、チェンマイでこのクオリティの日式温泉が楽しめるのは純粋に凄いなと思います。
在住者にとってみれば、本当に有難い限りですね。
店舗情報
■場所 北花庵の場所は道が入り組んだ非常に分かりにくい場所にあるため、初めて行く方はほとんどの確率で迷うのではないかと思います。近くに目印となるものがないため、タクシーの運転手でさえも分からない可能性が高いので注意が必要です。確実なのはスマホのGoogle Mapを利用してタクシー運転手に見せながら進む方法です。行く前は必ず準備しておきましょう。
■営業時間 月-木 16:00~22:00 / 金-日 13:00~22:00 ※コロナの状況により変わる可能性があるので、公式ページを確認してから行くことをおすすめします
■料金 350THB / 人 (2020年10月時点)
■サイト(Facebook)
https://www.facebook.com/hokkaanchiangmai/
さいごに
チェンマイ市街地でこのような完成度の高いお風呂が楽しめるとは、本当に便利な世の中になったもんだなあと思います。
ちょっとだけロケーションの悪さは否めませんが、ロングステイや駐在の日本人は一度行ってみる価値は十分にあるといえます。
こちらの温泉、タイ人にもそこそこ人気のようで 私が行った日も6人ほど地元のタイ人と思われる方が来ていました。
最近では日本に旅行をして日本文化にハマるタイ人も多いようで、中間層の間では日本の旅館を模範にしたこのような宿泊施設等がかなり人気となっています。
タイに住む日本人としては、自国の文化が異国にいながら気軽に楽しめるようになるのはとても嬉しいことです。
いつかは大型の健康ランド的なものができたら良いな、と心から願っています(笑)。