リトルインディア、ファラーパーク駅のすぐ側にあるスリスリニヴァサペルマル寺院は、目を引く派手な外観の歴史あるヒンドゥー教寺院。
シンガポールでは チャイナタウンにあるスリマリアマン寺院が有名ですが、一方でこちらは静かで厳かな雰囲気が漂うちょっとマイナーなスポットです。
個人的にヒンドゥー教寺院はそれほど興味がなかったのですが、入ってみると意外と綺麗な装飾や派手な色使いに興味をそそられ見入ってしまいました。
今回は、街中にひっそりと佇みながらもカラフルで派手でいて 観光客にほとんど知られていないこの寺院に訪れてみましたので紹介していこうと思います。
Sri Srinivasa Perumal Temple(スリ スリニヴァサ ペルマル 寺院)
スリスリニヴァサペルマル寺院はシンガポール国内でとても古いヒンドゥー教寺院の1つとして知られています。
設立は1855年ですが、この寺院入り口にそびえ立つ大きなゴープラム(塔門)は1966年にリトルインディアで事業を展開していたインド人による$300,000(現在のレートだと約2400万円)の寄付で現在の絢爛な姿へと変化を遂げました。
外観はというと シンガポールで最も有名なあのスリマリアマン寺院と比べてみても、かなり派手な印象です。
見どころは極彩色のレリーフの数々や煌びやかな寺院内にある祭壇です。
寺院は誰でも見学可能ですが 注意点として【履物を脱いで入場する・大きな声を出さない・参拝の邪魔をしない】など寺院における基本的なマナーを守るように心がけましょう。
寺院の中へ入場
さて、寺院へ入場する際はふさわしい格好である必要があります。
NG例は【肌の露出が多い・タイトで体のラインが丸わかりの服装】です。
ですので 足や肩まわりが隠れていて、体のラインが出にくいゆったりとした服装が好ましいです。
また、当然ながら飲食や喫煙は許可されていませんので持ち込まないようにしましょう。
靴下は履いたままで良いのですが、靴やサンダルなどの履物は入り口前で脱いで入場してください。
ゴープラム(塔門)を抜けるとすぐに、神々の彫刻が私たちを迎え入れてくれます。
正面奥には祭壇があり、ここにはこの寺院の主神であるヴィシュヌが祀られています。
ヴィシュヌはヒンドゥー教の三大神のひとりで、世界の維持と繁栄を司る神。
また 彼は10の化身「アヴァターラ」としての姿を持っており、その姿は棟門の左にある壁の上や建物内部の天井付近で見ることができます。
そちらも是非チェックしておいてください。
天井には美しい円盤のレリーフが見られます。
まるで大きな花を表現したかのようなカラフルな色使いに 吸い込まれてしまいそうな精巧な模様。
こちらは寺院中央の天井にあしらわれている巨大レリーフです。
壮大なヒンドゥー教の世界観が一面に広がっています。
手前に見えるのが、ヴィシュヌ神の妻として知られるラクシュミー女神。
彼女は美・富・豊穣・幸運を司る神です。
このように寺院内を見渡すとありとあらゆる場所に神やそれに纏わるものが存在し、それぞれ全てが意味を持っているのです。
ヒンドゥー教寺院は知識がない状態で行くと「ふ~ん」で終わってしまうようなところですが、事前にどのような神が存在していて、それぞれがどのような特徴をもっているのかという基本情報だけでも調べておくと より関心を持って観光することができるのでオススメ。
他の宗教にも言えることですが、ヒンドゥー教はとても奥が深いので知れば知るほど自分の中で理解が深まり面白いです。
寺院情報
場所はMRTパープルライン[North East Line]のFarrer Park(ファラーパーク)駅から徒歩3分とアクセスは非常に簡単です。
駅直結のシティスクウェアモールから出て、大通りSerangoon Rd(セラングーンロード)に出たら右手に進んでいくと紅白色の派手な外観の寺院が見えてきます。
<Sri Srinivasa Perumal Temple(スリ スリニヴァサ ペルマル寺院)>
●開放時間 6:15~12:00 / 18:00~21:00
●入場料 無料
さいごに
サーカスなどとふざけたことを言ってしまいましたが、ここスリスリニヴァサペルマル寺院は 歴史ある格式高い素晴らしいヒンドゥー教寺院でした。
寺院内に飾られたレリーフの数々はどれも精巧で見ごたえのあるもので、美しく荘厳です。
ヒンドゥー教に興味が無かったとしても、一度その世界観を感じに訪れてみるのも良いかなと思います。
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