リトルインディアの中心地から少し離れた場所に位置する「千燈寺院」は、住宅街の一角にひっそりと佇む歴史ある仏教寺院。
シンガポールの中でも割とマイナーな観光地ですが、一風変わった珍しい寺院ということでB級好きにはよく知られる隠れスポットです。
安置されている仏像は国内で最も高いとされる仏像で、その高さは15m。
一般の観光客には認知度が低いのですが、シンガポール人にはよく知られる場所なんだそうです。
今回は そのちょっと風変わりな寺院へ行ってきましたので、こちらで紹介していきたいと思います。
もくじ
Sakya Muni Buddha Gaya Temple(シャカムニ ブッダガヤ寺院)
こちらの寺院は1927年にタイの僧侶’Venerable Vutthisara’によって設立された寺院です。
建物はタイガーバーム創業者として知られるAw Boon HawとAw Boon Parの寄付により1930年に建てられてものとして有名です。
別名「Temple of a Thousand Lights(千燈寺院)」として知られていますが なぜこう呼ばれるのかというと、ブッダの周りを1000個もの光の鎖が取り囲んでいるからだそうです。
ブッダは高さ15m、重量300トンと初めて目にする人はその大きさに圧倒されるでしょう。
この寺院の見どころは仏像だけではなく、文化の融合による変わった建築様式にもあります。
タイ・中国・インドのそれぞれのスタイルをブレンドしたそのスタイルは、大変珍しいものとして知られています。
寺院の外観
まずは寺院の外観から。
両脇には凄い顔をした2頭のトラが寺院を守護しています。
そして建物上部にはお釈迦様に、トラの体を持つ人間?のような架空の生き物が…。
更に上部には中央にエラワンのようなものとそれを囲むトラが見られます。
確かにこういったスタイルの寺院は初めてです。
タイ文化一色でもなく、中国文化とも言えない唯一無二の寺院でしょう。
いやぁ、これは興味深い寺院です。
それでは中に入ってみましょう。
内部に佇む巨大なブッダ
建物の中に入ると目に飛び込んでくるのが、こちらのシャカムニ大仏です。
シンガポールで最も大きなブッダとして知られており、その高さは15m。
重さ30トンというとてつもない重量なのですが、運ぶ際は相当な苦労であったに違いありません。
ふと天井を見上げると、天窓からとても美しい光が差し込んでいます。
まるで天からブッダを照らしているかのようです。
建物内部にも目を通そう
こちらにはタイ式の参拝方法と同じ、体に金箔を貼るための仏像が安置されています。
基本的には体の良くしたい部分に金箔を貼るというのがルールなのですが、不思議なのはこちらの寺院では顔を含め頭部には金箔が貼られていないこと。
国が違えばそのルールも違うのでしょうか。
寺院奥に進むとヒンドゥー教の神として信仰されるガネーシャ像があります。
タイにある仏教寺院でも稀に見かけませすが このようにヒンドゥー教も融合されています。
異なる様式が同空間にミックスされているのがこちらの寺院の特徴として挙げられます。
行かれる際は建物の内部も細かく見てもらえればと思います。
シャカムニブッダガヤ寺院の場所
最寄り駅はMRTパープルライン Farrer Park(ファラーパーク)駅で、そこからは徒歩5分程と割と近めです。
しかし、住宅街の中にひっそりと建っているので少し分かりにくい場所にあります。
近くにヒンドゥー教寺院のスリ・スリニヴァサペルマル寺院があるので まずはそれを目指して進みましょう。
そこから裏のRace Cource Rdへ行き少し奥に進めば見つけられます。
(紅白色の外観が目を引くスリ・スリニヴァサペルマル寺院)
さいごに
今回は観光客がほとんど知らないマイナースポット「千燈寺院(シャカムニブッダガヤ寺院)」を紹介しました。
シンガポール観光と言えば、近代的な都市や観光地化されたスポットに多くの人が訪れますが、こういった古くからある寺院や町を散策するのも意外と面白いものです。
特にリピーターの方にとっては、シンガポールの歴史や文化を楽しめるような場所に行くと更に濃い旅行体験をすることができるでしょう。
市内から近く、アクセスも容易なので是非行ってみて下さい。
<Sakya Muni Buddha Gaya Temple>
●開館 毎日 8:00~16:45
●住所 366 Race Course Rd, シンガポール 218638