凄まじい交通量に多くの人で賑わう街中、そんな都会の喧騒に包まれる街バンコク。
しかし、そんな大都会の中にあるとは思えないほど静かで落ち着いた美しい自然溢れる場所があるのをご存知ですか。
今回は旅行者が行かない都会のオアシスを紹介していこうと思います。
もくじ
Rot Fai Park(ロットファイパーク):鉄道公園
観光客の定番観光地でもあるチャトチャックマーケットの北側にあるるワチラベンチャタット公園は通称「ロットファイパーク(鉄道公園)」と呼ばれる自然豊かな市民の憩いの場。
このエリアには3つの公園があり1つが「チャトチャック公園」、2つ目が「クイーンシリキット公園」、そして3つ目が今回紹介する「ワチラベンチャタット公園」です。
ワチラベンチャタット公園はこの3つの中で最も大きい公園で、バンコクに住むタイ人の中でも断トツ人気の場所でもあります。
公園内にはピクニックに訪れる家族連れやサイクリングを楽しむカップル、ランニングに励む若者など様々。皆それぞれ違った楽しみ方をしに来ています。
また公園内では野生動物の姿を見ることもでき、バードウォッチングをすることも。
週末でもそれほど混雑はしないので、静かにのんびり過ごすことができるバンコクの穴場的スポットと言えるでしょう。
(動物にとっても憩いの場となっている)
市内でサイクリングを楽しめる数少ない場所
既にバンコクに行かれたことのある方なら分かるかと思いますが、タイでは自転車に乗るという行為は一般的ではないため なかなか市内でサイクリングを楽しもうと思っても容易ではありません。
まず道路自体が自転車に不向き(道が綺麗に舗装されておらず危ない)というのもありますが、移動のためにわざわざ自転車に乗る人が少ないのも理由だと思われます。
そんな事情もあって、街中でサイクリングができるところがほとんど無いのですが 鉄道公園においては自転車のレンタルサービスがあり 敷地内にはきちんとしたサイクリングコースが設けられています。
バンガジャオ(チャオプラヤー川の向こう側)でもサイクリングを楽しむことができますが、ちょっと市内からアクセスが不便なのが面倒。
今回紹介する場所はチャトチャックマーケットからも近いので気軽に楽しみたい方にはかなりオススメです。
自転車レンタルの場所が遠いのが唯一の欠点
「さて、それでは実際に楽しもう!」と思っても、1つだけ欠点があります。
それは自転車がレンタルできる場所が遠いこと。
まずはこちらの地図からご覧ください。
自転車レンタルの場所は地図の上[駐車場]と書かれている場所です。
この場所、[下の赤丸]BTS Mo Chit(モッチート)駅から遠く バスなどの公共交通機関を使っても結局は不便なので【公園内を歩いて向かう or タクシーで行く】かの2択となります。
ちなみに、[上の赤丸]MRT Phahon Yothin(パホンヨーティン駅)の方がやや近いように感じますが ここから向かうと高速道路や一般道などが絡み合うジャンクションなので複雑。
この駅から向かうのは個人的にはオススメしません。
私が思うベストなプランとしては
①チャトチャックマーケットを楽しむ
②公園内を散歩しながらレンタル場まで向かう
③サイクリングを楽しむ
④レンタル場のある駐車場付近からタクシーで駅まで戻る
という流れです。
ただし注意点としては、公園内を突き抜けて歩いたとしても約35分はかかるということです。
ですので30分以上歩ける体力のある方のみ徒歩で、それ以外の方はタクシーで向かうというのが良いかと思います。
とは言っても、公園内は木が多くほとんど日陰となっているので 割と大丈夫です。
綺麗な公園内の景色を眺めながらの散歩はとても気持ちが良いので悪くはありませんよ。
ちなみにチャトチャックマーケットから公園までの行き方ですが、マーケットの北側にあるJJ Mallというショッピングセンター前の通りにあるクイーンシリキット公園の入り口から向かうのが良いでしょう。
こちらがクイーンシリキット公園の入り口です。
右側に見える建物は子供博物館と呼ばれる施設。ここから公園に入場して奥に突き抜けるように進んでいけばOKです。
公園内に入ったらひたすら直進。「VAJIRABENCHATHAS PARK」の方面です。
公園のコースはちょっとだけ複雑なので可能であればスマホのマップなどを見ながら進むとよ安心です。
自転車のレンタル方法
徒歩で40分ほどかけてようやくロットファイパークの北駐車場に到着。
駐車場のすぐ横に自転車をレンタルすることのできる場所があります。
受付があるのでそこの係員に自転車を借りたいことを伝えましょう。
一番安いので30 THB(約105円)。少しだけ高いですがマウンテンバイクの貸し出しもあります。
レンタルする際にはパスポート原本orパスポートのコピーが必須!必ず準備してから向かいましょう。
時間制限は特に無いようなのでゆっくり楽しむことができます。
(レンタルカード:返却時に返すので保管)
(今回レンタルした自転車、やや古いですが問題なく動きます)
ここ、ホントにバンコク?と思うほどの清々しさ
さて、借りた自転車に乗りこの緑色の自転車専用コースを走ります。
小さな子供たちもサイクリングをしていてとても楽しそう。
外国人は恐らく私ともう1人だけ、ほとんどはタイ人のようでした。
この公園 元々はゴルフコースの国鉄駅だった場所のようで、敷地内にはこのように過去に使用されていた電車が残されています。
ロットファイパークと呼ばれる所以がこんなところに見られました。
気持ち良すぎてここがバンコクだということを忘れてしまうような気分。
こんなにも都会から近い場所に広大な自然があったなんて全く気づきませんでした。
サイクリングの途中、リスを何度も発見。
自然が多いこちらの公園は野生生物にとって住みやすい環境のようです。
するとこんなに大きいコモドオオトカゲが!
ランニング中のお姉さん、日常風景かのように何事も無く通り過ぎていきました…。
私にとっては衝撃的でしたけどね(笑)。
一周寄り道しながらゆっくり回ったとして約30分くらいです。
途中見どころがいくつかあるので、自転車を停めてのんびり進んでいくのが良いでしょう。
(コース地図)
蝶の庭と昆虫館
サイクリングコース沿いには「Butterfly Garden and Insectarium」という無料の博物館があるのでぜひ寄ってみて下さい。
大きな建物で囲われた空間に蝶々が放し飼いされている場所です。
あまり沢山はいませんが、時々ひらひらと飛んでいく蝶を観察することができました。
すぐ隣には博物館のようなエリアもあり、はく製や資料などが展示されています。
タイ人向けの施設なので、解説等は全てタイ語でしたが視覚的に楽しめる場所なので割と面白いですよ。
ワチラベンチャタット公園の地図
■開園時間 5:00~21:00
■入場料 無料
さいごに
チャトチャックマーケットから近く、気軽にサイクリングを楽しめる「ワチラベンチャタット公園(ロットファイパーク)」はバンコクにいながら大自然を感じられる 癒しの空間。
訪れた日は土曜日で家族連れが多く、とても和やかで平和な空気が流れていました。
ここはまるでバンコクにいるということを忘れてしまうほどリラックスできる場所です。
慌ただしい都会に疲れた際は、こちらの公園に来てゆっくり過ごしてみるのも良いかもしれません。