皆さんは人生で国境を越える体験をしたことがありますか?
私は今までありませんでした。
でも 今回カンボジアのプノンペンからベトナムのホーチミンに行くプランだったので、飛行機ではなくバスを使って陸路で国境を越えることにしてみました。
以前から興味がありやってみたかったことではあったのですが、正直色々と不安はありました。
「無事に国境越えられる?」「手続き大丈夫かな?」「到着後の移動は?」「バスとか安全なのか…?」などなど。
でも 実際に体験してみると全く問題なく越えることができ、私にとってとても貴重な経験となりました。
今回はそんな私の体験を、同じく国境越えを検討している方とシェアできれば幸いです。
今回利用したバス会社
(シソワットキーにあるツアーデスクCTT Travel)
前回の【トゥールスレン&キリングフィールド半日ツアー】の際にお世話になったツアーデスク「CTT Transport Co., LTD(CTT Travel & Tours)」で手配させてもらいました。
プノンペンにはホーチミン行きのバスを手配するツアー会社がいくつかあるのですが、私はここの店主のオバちゃんが信頼できそうだったので同じところで申込しました。
営業時間 7:00~21:00
さて、今回のこちらでの手配料金は11 USD(約1223円)です。安くないですか?
たったの11ドルでホーチミンまで行けるんですよ?探せば更に安い9ドルとかの所もあるそうです。そうなるとバスのグレードがやや落ちるかもしれませんが、まあほぼ同じくらいのレベルでしょう。
オルセーマーケットやセントラルマーケット付近にはいくつかツアーデスクがありますので、私のように自分で探して前日申込とかでも全然問題無しです。
ただ 出発時にツアーデスクが集合場所となる場合がほとんどなので、できれば滞在しているホテルの近くで探すのが便利で良いかと思います。
(バスのチケット)
今回は朝の8時出発のバスを予約することにしました。
バスは1日に何本も出ているので時間を選ぶことができます。
ただし、ホーチミンまでは約7時間程度かかりますので午前発の便に乗ることをオススメします。
集合時間は7時20分にここのツアーデスクの前ということなのですが、朝早いですね…。笑
頑張って起きなきゃ…。
出発日当日
集合からバス乗車まで
さて、CTTのツアーデスク前に時間通り到着です。
デスクは7時からオープンしているのでもう開店していました。
お店の中で少し待たせてもらっていると7時30分頃にお迎えの方がやってきました。
どうやらバス乗り場まで移動するようです。
というわけでトゥクトゥクに乗車することに(無料)。
ここからオリンピックスタジアムのある地区まで約10分程の移動です。
到着すると別のツアーデスクがあり、道路沿いには大きなバスがスタンバイしておりました。
チケットを見せてバスに乗り込みます。
大きな荷物は下のトランクに入れてもらえるのである場合はお願いしましょう。
バスの様子はというと、少し古めですが汚くも臭くもなく割と快適です。
後方にはトイレが併設されているので移動中も心配ありません。
座席は22席ほどで、10名ほどが乗車。乗車している人たちは子連れの家族や年配の方が多く、割と和やかな雰囲気です。
席は一応ドライバーさんに案内された場所に座りますが、私の隣には誰も座っていないので広々と利用できました。
バスは8時ジャストに出発し、バスが出るとすぐにパスポートを添乗員さんの男性に預けます(問題ないか?などちゃんとチェックするようです)。
バスは途中で停車し、そこから更に6人ほど乗車してきたので席は比較的埋まりました。
勿論日本人は私以外0人です。というかカンボジア人かベトナム人しか乗っていませんでしたね。笑
バス出発から国境まで
バスが出発して1時間もすると周りにはビルも大きな建物も無い広大な緑の平野が広がります。
そしてメコン川に架かる大きな橋を越えてゆきます。
出発から2時間後の午前10時、1回目のトイレ休憩が入ります。
ここには小さなマートがあるので飲み物やお菓子などを買っていくといいでしょう。
休憩時間は約10分程と短めです。バスに戻ったらまた長いバス旅が続きます。
さて 出発から4時間が経過した正午0時頃、大きな大衆食堂が併設されている休憩スポットでお昼休憩となります。
ここはカンボジアとベトナムの国境のBAVET(バヴェット)という街だそうで、辺りにはカジノやホテルなどが多く建っていました。
この休憩所で20分程時間が与えられるので、その間に食事をとることができます。
食堂ではカンボジア料理が提供されていましたが、良く分からなかったので食べていません。
私はコンビニで予め購入しておいたパンやお菓子などがあったのでそちらで腹ごしらえしました。
バスの添乗員さんは、乗客の人数や顔をしっかり把握しているので出発時間になると毎回声を掛けに来てくれす。
親切で優しい感じの方だったので良かったです。
休憩が終わりバスに戻ると1人1人預けていたパスポートがここで返却されます。
国境到着から入国手続きまで
さあ バスは休憩所を出発してから数十分後にカンボジアの国境に到着します。
ここではカンボジアを出国→ベトナムに入国という2段階の手順を踏む流れとなります。
初めての陸路越えなので心配もありつつ、ワクワクした気分です。
※写真が撮れない箇所が多かったので出入国の流れを分かりやすく箇条書きしにておきます。
①パスポートを持ってバスを降りる(荷物はバスに載せたままでOK)
②カンボジア側の国境で出国手続き(高速道路の料金所みたいなところでパスポートチェック)
③バスに戻りベトナム側の国境まで移動
④今度は荷物を全て持ちバスを降りる
⑤ベトナム側の国境で入国審査手続き(バスの添乗員がまとめて審査官に渡してくれるので待つだけ)
⑥審査が終わったら手荷物をX線に通し金属探知機を通る
⑦バスに戻って終了
正直「え?ユルくない?」という感想でした。笑
飛行機と違ってこんなにも簡単に国越えれちゃうもんなんだ…と思いました。
でも人生で初めての国境越え体験は本当に貴重でした。
国境にはヨーロッパ人も数人いたりしてちょっと安心。
またいつか国境越えしてみたいなと思います。
(ベトナムの国境)
ベトナム入国後からホーチミン市内まで
無事入国手続きを終えてベトナムに入国したら、あとはホーチミンまでの2時間のバス旅となります。
国境を越えると風景が少し変わります。
街にはベトナム語がたくさん現れ、人々の生活もやや違うように見えます。
長いようであっという間だった7時間のバス旅も終わり最終目的地に到着です。
バスの終点はホーチミンの中心地から少し外れた場所にある「VINCOM」というショッピングモール前。
場所はこちらです。
タンソンニャット空港の近く、4区にあるCong Hoaという地区です。
ここから繁華街のベンタイン市場までは、タクシーで移動しなければなりません。
メータータクシーを利用するとおおよそ105000 VND(約504円)です。
ただし、このタクシーに乗るためにはもちろんベトナムドンが必要なので両替しなければなりません。
でも安心!このVINCOMショッピングモール内にはBIDVというベトナムの大手銀行の支店があります。
ここは銀行なのでレートも悪くはないですし、まとめて両替してしまっても良さそうです。
というか、この銀行が無かったらドンが無くてタクシー移動すらできなくて困っていたところです。
心配な方は予め少額でも良いのでベトナムドンを準備しておくと良いでしょう。
因みに営業時間は9:00~16:30なので私のようにプノンペン朝発の便であれば間に合いますが、それ以降の便だと間に合わないですね…。
両替だけは気を付けておいてくださいね。
時間はかかったけど良い体験ができた
(無事にベンタイン市場に到着)
今回はバスでプノンペンからホーチミンに移動するというチャレンジをしてみましたがいかがでしたでしょうか?
旅慣れた人であれば余裕かもしれませんが、私のようにまだまだ経験値が浅めの人間でも問題なく簡単に越境できてしまいました。
バスの中は暇なので時間を潰せるように本やキンドルなどを持っていくと良いですよ。
因みにベトナムに入った瞬間にSIMのネットワークは切れてしまいましたので、調べたいことは国境横断前にしっかり確認しとくと良いですよ(ベトナムに入ってからはネットワーク接続が無いので)。
あと両替の準備もお忘れなく。
皆さんも人生に一度は陸路越えしてみてくださいね。
きっといい経験になると思います。