チャオプラヤー川を挟んで王宮の向かい岸、そこには毎日多くの地元民に利用されている大きな市場があります。
それが「ワンラン市場」。
今回は、この女学生御用達のローカル市場をご紹介していこうと思います。
ワンラン市場とは
(ワンラン市場の目抜き通り)
タイで最大規模、国内で最も歴史ある病院として知られるシリラート病院のすぐ隣で開催されているワンラン市場は、毎日多くの地元民で溢れるローカルマーケット。
シリラート病院は敷地面積が東南アジア最大とも言われ、多くの入院患者や通院患者、その家族などが訪れるため この市場の利用者数も必然的に多く それに伴って全体的に大きな規模を持っています。
そして、同じく病院敷地内には大学の医学部などが併設されていることもあり、看護を学ぶ女学生の利用者が多数。
ゆえに市場はそういった若い女の子向けの服や雑貨、スイーツなどが目立ちます。
屋台も多いので買い物だけでなく食べ歩きを楽しむことができ、ローカルな雰囲気を感じながら東南アジアらしい活気ある日常を垣間見ることができるマーケットです。
マーケットはどんな感じ?
先述したとおり、食品を販売する露店や持ち帰り用の屋台が至る所に出ています。
ここの市場は食の宝庫!ローカル飯を楽しまずに帰るなんてもったいないくらい 食べ物が充実しています。
美味しい屋台メシ等は後ほど紹介していきます。
さてさて、その他マーケットで売られている物はと言うと服・靴・カバン・生活用品・おもちゃ・雑貨・スマホグッズなど様々ではありますが、完全に地元民向けの商品ばかりです。
値段は比較的安いので、スマホケースや雑貨などをこちらで買っていっても良いかもしれません。
服に関しては女性ものが多め、男性ものはごく少数といった感じです。
ピアスやイヤリングなどのアクセサリー、ネックレスなども多数あり。
やはり利用者に女性が多いからか、女性向け商品がたくさん売られています。
若者向けの雑貨も多数。
最近はタイ人もエコ志向なのか、ドリンク用のマイボトルが売られているのをよく目にします。
最近できたばかりのお洒落な雑貨屋も数店見つけました。
10代の学生をターゲットにした可愛い文房具や雑貨が並んでいます。
ワンラン通り沿いも活気がある
シリラート病院とワンラン市場を隔てるワンラン通り沿いの歩道には、ズラッーと数多くの屋台が並んでおりこちらも見もの。
とても狭い通路に人が行き来しており、やや疲れてしまいますが この通りには色んな食べ物の屋台が出ているので要チェックです。
途中にある建物の2階には小さなフードコートもあるので、屋台メシにちょっと抵抗のある方はそちらで食事をとるのもOKです。
(珍しい食べ物にチャレンジしてみてはいかが?)
ワンラン市場では食を楽しめ!
さあ、やはりワンラン市場に来たら外せないのが食。
訪れる際はぜひとも地元民が食べるローカル飯にチャレンジしてみて下さい。
今回はこちらの市場で人気の品を2つに絞って紹介していきたいと思います。
ムートート
1つめがこちら。揚げた豚肉に甘辛いタレを絡めて作られたムートートと呼ばれる食べ物。
地元の奥様がおかず用に大量買いしている姿を見かけました。
市場にはいくつかムートートを取り扱う屋台がありますが、オススメの場所は混んでいるお店。人が並んでいたらそこから買うようにしましょう。
1袋 40 THB(約140円)
お味はと言うと…柔らかい豚肉に甘辛いタレがしみ込んでおり美味しい!食べ歩きに超オススメの商品です。ご飯も一緒に売られているのですが、これは米と食べたら最高でしょうね。全く辛くないので、辛いのがNGな人でも問題無しです。これは絶対に試すべし。
たまごアイスクリーム
さて、お次はこちらのスイーツ専門店に入店。
ここはタイの代表的なデザートを各種取り扱うお店で、学校を終えた学生で賑わう人気店です。
メニュー左上にある「たまごアイス」がお店のイチオシのようで、珍しそうなそちらの商品を注文してみることに。
どんな味なのでしょうか?
35 THB(約123円)
甘さは控えめでココナッツアイス?のような風味。しかし黄色い部分は黄身の濃厚な味がします。何とも不思議な味なのですが結構美味い。いや~これは面白い商品ですね。たまごのアイスなんてなかなか売られていないので試してみるのも面白いと思いますよ!
毎週水曜開催の定期市も面白い!
毎週水曜日には中古品が揃う定期市が開催されており、運が良ければ服・カバン・靴などお値段以上の良品を手に入れることができるかもしれません。
中古品と言っても中には商店などで売れ残った新品等もあるので、以外と掘り出し物が見つかったりもします。
ここには女性ものだけでなく、男性もののスニーカーや革靴なども見られます。
安いものでは何と20バーツから。
状態もそれほど悪くはないように見えます。
新品(のハズ)下着?も売られています。安いですね。
リュックやバッグもご覧のようにたくさん!
お洒落なものがあるかは別として、見るだけでも楽しいので是非寄ってみて下さい。
(猫さん店長ですか?)
ワンラン市場への行き方
ワンラン市場は市街地側から見てチャオプラヤー川の向こう岸にあるのですが、船を使ってアクセスするのが一般的です
ここではチャオプラヤーエクスプレス(公共交通機関)を利用して行く方法を紹介していきます
まずBTS Saphan Taksin(サパーンタクシン)駅に着いたら②番出口へ向かいます
階段を降りたら道なりに進みましょう
駅の出口からは歩いて1分ほどで船着き場の入り口までアクセスすることができます
こちらが船着き場です
エクスプレスボート乗り場は更に奥なので左奥へと進みます
上の写真にあるように「Public Boat(パブリックボート)」が目印となります
チケット売り場はこちらの簡素な受付となります
もうひとつ、青い看板が目印のチケットオフィスがありますがそちらは割高なので注意!
平日であれば空いている公共ボートの方で十分です
チケット販売員の人に「ワンラン」と伝えたら20 THB(約70円)を支払います
案内された場所に並び、あとは船が来るのを待つだけです
今回はゴールド色のチケットを受け取ったので乗る船は「ゴールドフラッグ」の船
このように船に付けられた旗とチケットの色が同じことを確認してから乗りましょう
船に乗ったら好きな場所に座って大丈夫です
平日は基本的にパブリックボートでも空いているので嬉しいです(土日は混む)
船に乗ったら乗船時間は約20分です
降りる船着き場はNo.10の「Wang Lang(ワンラン)」なのですが、別名「Prannok(プラノック)」とも呼ばれています
この点だけ注意しておいて下さい
船を降りたらワンラン市場はすぐ
船着き場エリアと繋がっているので簡単にアクセスすることができます
到着
また、王宮の最寄りの船着き場である「Tha Chang(ターチャーン)」から渡し船も出ているので、王宮観光のついでに寄ってみるというのも選択肢の1つでしょう
帰りの船に乗る際は注意
ワンランの船着き場には渡し船の乗り場があったり、アウトバウンド(中心地とは反対側へ向かう船)があったりとやや複雑です。
サパーンタクシンへ戻る際は、船着き場にいる係員に聞いて違う船に乗ってしまわないように気を付けて下さい。
ワンラン市場詳細
■開催 毎日 6:00頃~20:00頃
■住所 45 Arun Amarin Rd, Khwaeng Siriraj, Khet Bangkok Noi, Krung Thep Maha Nakhon 10700
さいごに
地元民で賑わう活気に溢れたマーケット「ワンラン市場」は、アクセスしやすい場所でありながら都会とはちょっと違ったローカルな雰囲気を味わえるマイナースポットだと思います。
バンコクは物凄いスピードで経済発展していく中で、こういった昔と変わらぬ風景はとても貴重なものだと言えます。
綺麗なモールでショッピング、お洒落なカフェでランチタイム…なども良いですが、こちらの市場で味わえるタイ本来の文化を感じてみるのも海外旅行の醍醐味なのではないでしょうか。