観光客で賑わうサイアムスクエアから歩いて行けるフアチャーン地区。
とりわけ目立つ何かがあるわけでも無いエリアなのですが、そこには若者の間で密かに人気のグラフィティで埋め尽くされたアートスポットがあります。
その名は「チャールムラーパーク」。
今回は訪れる若者が後を絶たないという噂の公園に行き、実際に目にした価値あるアート作品をこちらで紹介していこうと思います。
もくじ
Chalerm La Park(チャールムラー公園)とは?
(チャールムラーパークの外観。一見普通の公園のように見える)
バンコクの下町を歩いたことのある方ならご存知でしょうが、バンコクには至る所にグラフィティと呼ばれるストリートアートが目立ちます。
いわゆる壁や塀に描かれた絵のことです。
時にはただの落書きのように見えるものもあれば、時には心に残るようなインパクトのあるものまで その存在は様々です。
そして今回紹介するチャールムラー公園は、そんなグラフィティが1ヶ所に大集結した場所。
公園全体がグラフィティで埋め尽くされ 何とも不思議な雰囲気を醸し出しています。
昨年2018年には国内外のアーティストが多数参加した、バンコク最大のグラフィティイベントが開催されたことで更に注目を集めたこの公園。
観光客にはまだまだ認知されていませんが、地元タイ人の若者の間では超有名なフォトジェニックスポットとなっています。
あらゆる創造が集約された場所
グラフィティには通常何らかのメッセージが込められています。
しかしそれを解釈するのは自分次第。作者は作品を制作するたびにその意味を公にすることは多くありません。
ですが そういった想像する面白さがあるのがアートの醍醐味だとも言えます。
さて こちらのグラフィティをよく見てみると、どうやら元々あった絵の上に上書きされているような感じがしますがこれには理由があります。
それは「作品の上に上書きをする場合は、元々あった作品よりも上手くなくてはならない」というグラフィティ界での暗黙のルールにあります。
こちらも恐らく’腕のあるアーティストが上から作品を描いた’’ということなのでしょう。
グラフィティの世界はいわば弱肉強食のようなもの。
腕のあるアーティストだけが縄張りを広げられる、そんな世界です。
というワケもあり、今でもここのグラフィティは常に変化していっているそうです。
1年前と現在ではまた景色が違う、というのもまた訪れてみたくなるポイントですね。
(細かい部分にも注目して見てみよう)
フォトジェニックな場所として大人気
公園の奥の方に進むと、ある一角に半壊した建物に階段のある場所があります。
ここはインスタグラマーや写真家の間で有名な撮影スポットで、毎日多くの人々がこの地に訪れ写真を撮っていきます。
インスタグラムの検索機能で「#chalermlapark」で検索すると沢山写真が出てきますので、一度ご覧になってみて下さい。
ちなみにこの区画、グラフィティの塗り替わりが早いので 訪れる時期によって背景が変わるのが面白い点です。
あなたが撮ったその写真は、もう2度と見ることができない背景となるかもしれません。
グラフィティの儚い一面を感じながら、こちらで是非カッコいい1枚をお撮りください。
チャールムラー公園への行き方
サイアム駅から徒歩で約15分、MBKショッピングセンターからでも徒歩約10分で行くことができます
こちらでは念のために最寄駅から行く方法を紹介していきます
BTS Rachathewi(ラチャテウィー)駅に着いたら2番出口に向かいます
2番出口を進むと左と右、両方に階段がありますが 右の階段から高架を降りていって下さい
階段を降りたら道なりに直進です
1分ほど歩くと左側に黒いフェンスで覆われた公園が見えてきます
グラフィティパーク「チャールムラー公園」に到着
駅からたったの2分ほどでアクセス可能です
チャールムラー公園の場所や開園時間
開園時間は朝の5:30~19:00までのようなので、日中に訪れるようにしましょう。
さいごに
バンコクで旬のアートスポットと言えば、このチャールムラー公園がその1つに上がってくるでしょう。
この地区は街全体がグラフィティに囲まれており、アーティスティックで独特な雰囲気を味わうことができます。
タイのアート事情も年々磨きがかかってきており、政権を批判するものや物議を醸すような作品も現れてきています。
バンコクを訪れる際は、著しい経済発展に伴い追随するこれらのサブカルチャーにも注目してみて下さい。