シンガポール

日本人に行ってほしい、セントーサ島の歴史博物館Fort Siloso(シロソ砦)

トモ

行ってほしいっ行ってほしいっ、に~ほんじんに行ってほしいっ☆

冷たいイヌ

どこへ?(ってか遂に壊れた?)

トモ

シロソ砦

冷たいイヌ

どこそこ?笑 とりあえず説明して期待してないけど

 

 

ユニバーサルスタジオがあるシンガポールのリゾート地、セントーサ島に位置するシロソ砦(とりで)。

観光客のほとんどが知らないその歴史的な遺跡は、現在ミュージアムとして一般開放されています。

日本と大きな繋がりのあるその砦は、見ごたえありの歴史博物館となっています。

また 敷地内へと繋がる眺めの美しいスカイウォークも見どころです。

今回は、セントーサ島に隠れた その歴史スポットを紹介していきたいと思います。

 

 

Fort Siloso(シロソ砦)

 

 

 

シンガポール島南端のリゾートアイランド、セントーサ島にひっそりと構えるシロソ砦は 現在一般向けに無料開放されている軍事博物館。

建設は1874年、イギリスの技術者によりシンガポール港の防衛を目的に造られたものだ。

第二次世界大戦が始まり旧日本軍が東南アジアに侵攻を開始する1940年代前半、この砦は他国からの侵略を阻止するため より重要な地となった。

しかしシンガポールの戦いで日本が侵攻に成功すると、この場所は旧日本軍に奪われ捕虜の収容所として使用されることとなる。

第二次世界大戦後の1960年代にもインドネシア軍に対する防衛を目的に砦は引き続き使用された。

そして1974年になると博物館として一般向けに公開されるようになり、現在まで当時の姿を残しながら佇んでいる。

今やシンガポールの代表的なリゾート地として知られるセントーサ島にある、あまり知られていない隠れスポットと言えるだろう。

 

 

見学の前に

 

見学時間はゆっくり展示物を見て回る場合、2時間程度を見ておくと良いでしょう。

歴史に興味のある方はしっかりと楽しむことができる内容となっています。

 

 

シロソ砦の入り口であるスカイウォークには無料のリーフレットが準備されています。

このエリアは割と広範囲に広がっており、尚且つ複雑な地形をしています。

内側にはマップと進み方が記載されていて、きっと役に立つはずなので入手しておきましょう。

 

 

 

スカイウォーク

 

 

シロソ砦へアクセスする際はこちらのスカイウォークから入場します。

入場は無料、まずはエスカレーターで上へあがります。

 

 

2015年にオープンしたこの新たな施設は、要塞のあるエリアまで伸びる絶景のツリートップウォークによって繋がっています。

エレベーター内はガラス張りで景色を眺めながらの上昇です。

 

 

ここからの絶景は、この場所を知る人のみが味わえる特権です。

青く染まる穏やかなシロソビーチ、そして奥には海上を行き交う船が多数見られます。

 

 

こちらはタワーの一角にあるガラスの歩道。こんな場所でスリルを味わうことができます。

 

 

さて、スカイウォークでセントーサの自然を感じながらメインのシロソ砦へと向かいます。

 

 

要塞へ

 

 

要塞と言っても、とても綺麗に整備された公園のような場所から始まります。

進み方は2通りあり、歴史を中心に学ぶ「Heritage Trail」か遺跡を中心に回る「Gun Trail」から選ぶことができます。

さて、それでは進んで行きましょう。

 

 

まずは「Battery Command Post(砲台司令塔)」から見てみましょう。

実際に昔利用されていた建物の中には現在人形が立っており、入ると当時の様子を再現した音声が流れます。

まるで自分がその時代にタイムスリップしたかのような緊迫感を味わうことができます。

 

 

こちらは「Tunnel C Complex(Cトンネル)」。

山の地形を利用して作られた地下要塞は狭く迷路のようになっています。

 

 

手前にある機械は地上にある砲台へと弾薬を上昇させ送るためのものです。

ここでは人形がその作業をしている様子が再現されています。

 

 

「Tunnel B Complex(Bトンネル)」ではWWⅡ関連の様々な展示物があります。

第二次世界大戦期はこの砦が大きな転換点を迎えた重要なターニングポイントとなります。

ここでは、要塞内部で映像や資料などの展示がされています。

冷房が効いておりますのでゆっくりと快適にご覧いただけます。

 

 

展示には日本語表記があります。

ここでは私たちの知らないシンガポールのより深い歴史を学ぶことができます。

 

(ここでは座って映像を見ることができる)

 

さて、次は日本の占領下時代に関する展示「Store(ストア)」です。

 

 

日本の占領下時代はシンガポールの歴史を語るうえでとても重要な意味を持っています。

日本史における第二次世界大戦の歴史はアメリカとの闘いに焦点が行きがちですが、この場所を通して大東亜共栄圏における日本の支配の歴史を学ぶきっかけになると思います。

 

 

シンガポールを植民地にした日本は、シンガポールを昭南島と改め国民に対し日本語の教育を始めました。

ここでは当時使用されていた教科書や雑誌などが展示されています。

 

 

こちらは「Tunnel A Complex(Aトンネル)」。

島の最も西端に位置するこの場所は、他のトンネルと比べると縦に長く伸びています。

敷地内に入るとけたたましいサイレン音が鳴り、今は静かで穏やかなこの場所が緊迫感で包まれます。

 

 

シロソポイントの端にあたるこの場所にはFire Direct Tower(砲火指揮棟)が立っており、そのすぐ側にはA 12-pounder gunが湾に向かい配置されています。

綺麗に塗装はされておりますが、第二次世界大戦期から変わらぬ姿でそのまま残されています。

 

 

最後はこちら「Surrender Chambers(降伏の間)」です。

ここでは1942年2月15日のイギリスの日本に対する降伏文書が締結された 旧フォード自動車工場での調印の様子が再現された博物館となっています。

再現されている英国側のパーシヴァル中将やその司令官、日本の山下奉文中将とその司令官の蝋人形は見ものです。

 

 

さて、実は今回2回目の訪問となるフォートシロソ。

前回同様 訪れている人は4,5人しかおらず、日本人の方に関しては1人も見かけませんでした。

こんなに内容の充実した博物館なのに訪問者が全然いないのは少し残念に思います。

このブログを通して多くの方に知ってもらい、訪れるきっかけになってくれればいいなと思います。

 

 

Fort Siloso(シロソ砦)への行き方

 

シロソビーチから近いフォートシロソは4つの方法でアクセスすることが可能です。

 

①セントーサビーチトラムで行く

 

セントーサのビーチ沿いを走るビーチトラムは乗車無料

こちらの停車駅「Siloso Point(シロソポイント)」下車で歩いてすぐ到着です。

こちらはビーチ周辺のホテルに宿泊している方が利用することになると思います。

 

②セントーサバスで行く

 

こちらセントーサバスも乗車無料となります。

バスはAとBの2通りのコースでありますが、セントーサバスAに乗って向かいます。

降りるバス停は「Siloso Point(シロソポイント)」。バスを降りたら数秒で到着です。

因みに このセントーサバスを乗る場所ですが、観光で島の外から来る方にとってはマーライオンプラザが最もアクセスしやすい乗り場になると思います。

 

③シンガポールケーブルカーで行く

 

シンガポールケーブルカーはMRTのあるハーバーフロント駅から楽にセントーサ島へアクセスできる手段です。

ただし有料で、料金が35 SGD(約2888円)とやや高めです。※スカイパスの場合

目的地の「Siloso Point(シロソポイント)」までは一度ケーブルカーの乗り換えが必要ですが、ほとんど歩かずに乗って行けるので体力的に最も楽な手段と言えます。

 

④トレイルコースを楽しみながら徒歩で行く

 

こちらは歩いてシロソポイントまで行く方法で、ユニバ付近から出発したとして時間は約40分。

森の中を突き抜けるトレイルコースを楽しみながら行くことができます。

もちろん無料お金は一切かかりませんが、ちょっとばかし歩くので体力的に問題の無い方におすすめする方法です。

 

↓詳しい行き方についてはこちらの記事をご覧ください↓

 

 

さいごに

 

 

セントーサ島はリゾート地としてのイメージがあまりにも強いため、こういった場所にはなかなかスポットが当たりません。

訪れる目的の多くが休暇を楽しむためなので仕方がないことなのですが、個人的にはもっと多くの人に知ってもらいたいなと思います。

実に貴重な場所ですし、展示物は内容が濃くしっかりと楽しむことができます。

もしあなたがセントーサ島に訪れる予定であれば、少し見るだけでもいいので是非この場所にも訪れてみて下さい。

シンガポールの歴史を知った後には、きっと何か感じるものがあるはずです。

 

 

<Fort Siloso(シロソ砦)>

●入場 無料

●営業時間 10:00~18:00 ※最終入場17:30

●オフィシャルサイト http://www.fortsiloso.com/

 

 

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