2018年中旬 併設するショッピングモールから先行オープンしたLandmark 81 (ランドマーク81)は、ベトナム及び東南アジアで最も高い(※2019年時点)複合型超高層ビル。
高さ461mと東京タワーよりも遥かに高いそのビルは、ベトナムの著しい経済発展を象徴するかのような風貌の佇まいです。
ビルには不動産ディベロッパーとして知られるVingroup社が展開するショッピングセンター「Vincom(ヴィンコム)」、宿泊施設としてのホテルやアパートメント、そして展望台などが設けられています。
ビル周辺は都市計画により開発された地区で、新しい高層のアパートがいくつも立ち並び まるでベトナムとは感じられないような空間となっています。
今回はそんなホーチミンで’最も新しいエリア’にある’最も高いビル’に行ってみましたので紹介していこうと思います。
圧倒的な高さを誇るランドマーク81とその周辺
まずはこちらをご覧ください。
これは人民委員会庁舎付近のサイゴン川から撮った写真なのですが、奥に光り輝くあの圧倒的に高い建物がランドマーク81です。
他のビルとは比べ物にならないくらい高いのが分かりますよね。
昼でもよく見えるのですが、夜に見るとライトアップ効果で更に際立って見えてます。
(ビルはとても近代的なデザインである)
ビルのデザインはイギリスのAtkinsというエンジニア会社が行い、ベトナム最大手の不動産会社Binhomesがプロジェクトの投資をして建設されました。
場所はホーチミンの中心地から少しだけ離れたビンタイン区にあり、先述したBinhomesによる開発地区「Binhomes Central Park」の中心に立っています。
(近代的で新しいハイクラスレジデンス)
このエリアにはハイクラスなレジデンスが多数建っており、同区域にはレストランやバー、学校や病院などあらゆる施設が置かれています。
正直この場所だけ違う国のような雰囲気。
このエリアから出ることなく全てが完結できてしまいそうな勢いです。
異様なのはこのエリアから一歩外の区画に出るとベトナムらしい古い町並みが広がっていること。
ちょっと格差を感じてしまいがちな雰囲気であることは否めません。
高級感のあるモールVincom Center
さて、それでは肝心のランドマーク81に行ってみましょう。
低層階にはショッピングモール「ビンコムセンター」があり、高級感のあるブランド店が多数入っています。
ビンコムは日本でいうイオンのような位置づけのモールなのですが、ここの店舗はやや高級志向となっています。
とはいっても一般人でも気軽に入れる感じなので、買い物などを楽しみに訪れるのも全然OKです。
モール内はシンガポールのように綺麗でお洒落。The 今どきのお洒落モールといった感じです。
訪れるには少し不便な場所にあるからなのか、お客さんはあまりおらず比較的空いています。
モールは地下を含め6フロアありますが、規模的に見るとそれほど大規模というわけではありません。
販売されているものも高めのブランドなどで、ぶっちゃけ「ここで買わなくても他で買える」と言った感じです。
ただ 日系のレストランを含め色々な飲食店が入っているので、それを目的に訪れても良さそう。
高級車が並んでいますね。
完全に「ここ、本当にベトナム?」というような雰囲気です。
大きなスケート場もあります。年中熱いベトナムでスケートリンクがあるとは驚きです。
利用している人たちは、見た感じほとんどが観光客だと思います。
おそらくこのエリアにあるホテルやレジデンスに住んでいる方でしょうかね。
キッズが遊べるスペースも完備。
子連れできても暇を持て余すことがなさそうです。
この付近にはアミューズメントが少なめなので、ここが唯一の遊び場になるかと思われます。
全体的に見ると、こちらは完全に駐在外国人やベトナム人富裕層向けのショッピングモールですね。
まだオープンして1年も経ってないので超綺麗ですが、ベトナムらしさはほとんどありません。
行き場が無くて暇を持て余している方や興味本位で訪れてみたいという方には良いかもしれませんが、心からオススメしますとは言えない感じです。
話題のお店やイベントなどが今後出てこれば、来る価値はあるかもしれません。
隣接する公園にも行ってみよう
ランドマーク81のすぐ目の前には都会のオアシスともいえる「セントラルパーク」があります。
こちらはこの区画に住む人々の憩いの場的な場所で、新しくて綺麗なできたての公園です。
ランドマークを訪れたついでに寄ってみるのも良いかもしれません。
公園内で最も人気の場所が、日本庭園をイメージしたエリアです。
若いベトナム人の女の子が友達同士で写真を沢山撮ってSNSにあげたりしている光景を見かけました。
いわゆる写真映えスポットとなるような所でしょう。
実際に行ってみると庭園は結構本格的に造られていて景色はなかなかのもの。
細かい部分を見ても造り込まれているなと感じます。
池には鯉が泳いでおり、日本らしさをより一層感じさせます。
人も少なく静かなので、ゆっくり過ごすことができるのが良いところです。
ホーチミンはいつでも賑やかで忙しい街なので、このように和かで落ち着いた空間は貴重ですね。
公園はかなり広めで、敷地内には上記の日本庭園以外にもテニスコートやプレイグラウンド、ゴルフコースなど様々な施設が揃っています。
主に滞在者向けではありますが、川辺をゆっくり歩きながら物凄いスピードで発展していくホーチミンの街並みを肌で感じてみるのも良いかもしれません。
ランドマーク81へのバスでの行き方
ベンタイン市場などがあるホーチミンの中心からはやや外れた場所にあるランドマーク81
行き方としてはタクシーで行く方法とバスを使って行く方法があります
タクシーでの行き方は説明する必要はないと思うので、ここではバスで行く方法を紹介していきます
ただしベトナムの路線バス利用はやや難易度が高めですので、自信の無い方はタクシーがオススメです
(ベンタイン市場そばのバスターミナル)
バスを乗る最もアクセスしやすい場所が、ベンタイン市場付近にあるバスターミナルです
ここから 56番 の路線バスに乗って向かいます
レーンは複数あるのですが、看板に56の数字があるレーンで待ちます(バスの進行方向に注意)
定期的に運行しているので15~20分くらいで来ます
因みにバスはこんな感じです
バスのフロントに番号が振られているので「56」が来たら乗ります
支払いは中にいる集金係の方に5000 VND(約23円)を支払うだけでOKです
とにかく安く行けるのでかなりお得です
さて、ここからが難しいので注意してください
路線バスに乗るのは簡単なのですが、問題となるのは下車です
ホーチミンには明確なバス停が無い所が多いので普段からバスに乗り慣れているベトナム人でないと非常に分かりずらいです
私はホーチミンの路線バスアプリを利用していますが正直こちらも決して使いやすくはありません
ただ バス停がどこにあるのかを地図上で確認しながら移動できるので、使いこなせればかなり便利ではあるのでオススメです
路線バスアプリの使い方はコチラで紹介しています
話は少しそれましたが、私がバスを降りたところはこちら
進行方向左手に大きなビル「Techcombank」があるところです
降りる際は停車ボタンを押して降車場所でスタンバイ、動き続けるバスから速やかに降りて下さい(怖い)
実際、次のバス停が最も近いのですがちょっと不安だったので1つ前で降りました
ここからは少しだけ歩いて10分くらいでランドマーク81があるビンコムセントラルパークの敷地内に到着です
バスで行くとかなり安く行けますし、ベンタイン市場からたったの数十分程度で行けるので自信のある方はチャレンジしてみて下さい
ちなみに帰りはちょっと大変で、道路を横断して行きの時に降りたバス停の反対車線に行かなければなりません
ベトナムに行ったことがる方は分かると思いますが、この道路横断が激ムズなので本当に気を付けて渡ってください
帰りも行きと同じ56番のバスに乗って中心部まで帰ればOKです
さいごに
Landmark81は実際に行って目にした感想としては「これがベトナムの本気か…」といった感じです。
こんなにも大きくて近代的なビルがベトナムに建ったことで、これまでのベトナムに対するイメージが大きく変わりつつあります。
実際に経済成長は物凄いスピードで進んでいますし、数年後にはメトロもでき更に便利に。
加速するベトナム経済の象徴的な建物として位置づけることができます。
そんなランドマーク81の展望台がつい先日2019年5月初旬にオープンしました。
ホーチミンを訪れる際は、東南アジアで最も高い景色を一望できるこの超高層ビルに訪れてみてはいかがでしょうか。
※次回訪れる際にはこの展望台に登った記事も上げられればと思います。
< Vincom Landmark81(ビンコム ランドマーク 81) >
●営業時間 9:30~22:00
●住所 772 Điện Biên Phủ, Vinhomes Tân Cảng, Bình Thạnh, Hồ Chí Minh, Vietnam
●ウェブサイト http://vincom.com.vn/vi/tttm/vincom-center-landmark-81