バンコクのお隣の県、ナコンパトムと言えば第一に思いつくのが世界一高いと言われている仏塔のある「プラパトムチェディ寺院」。
この有名な寺院では毎年11月に9日間限定でテンプルフェスティバルという大規模なお祭りが開催されます。
タイ人の間では非常に有名な観光地でもあるので、そのお祭りを楽しみに県外から はたまた国外からこの期間中に本当に多くの人々が訪れます。
今回はそんな注目の寺院祭りについて詳しく紹介していこうと思います。
もくじ
Wat Phra Pathom Chedi Festival(ワット・プラパトム・チェディー・フェスティバル)とは?
毎年11月、タイの2大祭りの1つロイクラトンの時期と重なるように開催されているワットプラパトムチェディーフェスティバルは 1年で最もナコンパトムに人が押し寄せる期間。
9日間に渡るこのお祭りには、タイ全県のみならず国外からも参拝客が訪れ物凄い人の数で賑わいます。
こちらの寺院は世界で最も高い仏塔を持つ寺院として有名で、祭りが行われていない通常の時期でも観光地としてとても人気のあるスポット。
そんな有名寺院だけあって、注目度もかなり高めです。
仏塔を囲むように出店する露店の数も多く、盛り上がり度も高め。
有名企業によるブースや大きなイベントステージも設営され、一帯がおミューズメントパークと化します。
バンコクからも比較的アクセスしやすいロケーションにあるので、この熱気を是非一度は体験しておきたいものです。
(ステージでは歌や踊りといった楽しいイベントが開催)
想像を絶する混み具合、そして熱気
さて、今回私が訪れたのが開催2日目の土曜の夜21時頃。
比較的遅い時間ではあったのですが、それでもこの混雑でした!
前に進むのさえ困難で、両脇に出るお店の商品に辿り着くのにも一苦労。
屋台通りの幅は割と広めなはずなのですが、人の数が多すぎてギュウギュウ詰め状態になっています。
さて 仏塔を中心に1周ぐるっと囲むように数百件ものお店がでているのですが、どこもセールをやっており相当安い価格で物が売られています。
見てみると49バーツ・39バーツと普段では絶対にありえないような値段ばかりです。
中にはビックリ5バーツ均一ショップまで出ていました…。赤字か(笑)?
こういったおもちゃも沢山売られていたりして子供たちもみな興味津々。
小さい子供を連れたタイ人のファミリーも大勢来ていたので、おもちゃ屋は結構人気のようでした。
売られているものはモノだけではありません。
食べ物に関しても充実の取り揃えです。
食べ歩きに適した串焼き・フライドポテト・ポップコーン・デザートなどなど、老若男女誰でも楽しめる食のバラエティーで準備されています。
お菓子のつかみ取りの屋台なんかも。
こういった持ち帰りに適した食品系のお土産も多く売られています。
地元の人たちを見ると手には購入したであろう溢れんばかりの商品たちが。買い物を大満喫しているようですね。
因みに食べ物に関して付け加えると、こういった食堂的なお店もいくつか設置されており 定番のクイッティアオ(タイ風ラーメン)をはじめ その場で出来立ての料理を味わうことも可能です。
もちろんお値段も格安で楽しめるので、タイ中級者以上の方はローカルに混じって利用してみるのも良いかもしれませんね。
お祭りと言えばゲームは外せない
さぁ、タイのお祭りといえば大抵出ている射撃をはじめとするこのようなゲーム屋台。
1回20バーツ~と安いお値段で遊ぶことができるのでプレイしてみるのもアリでしょう。
上手くいけば景品のぬいぐるみをゲットすることができます。
タイ人の間ではこういったお祭りでゲームを楽しむのは定番中の定番。
友達同士やカップルなど、おのおの夢中になって遊んでいます。
他には日本同様、金魚すくいのお店も出ていたりします。
こちらは小学生くらいの子供たちに大人気。
タイにいながら日本の縁日に来ているような気分を味わえます。
また、真っ白な石膏に絵の具を使って自分で色を塗る体験型の屋台もありました。
こちらは主に幼児に人気。
こういうのは日本のお祭りには無いのでちょっと珍しかったりしますね。
(景品は全てオリジナルキャラクターです[断言])
仏塔の回廊を1周してみよう
外周で開催されている賑やかな屋台街も面白いですが、ワットプラパトムチェディに来たのであれば是非仏塔の方にも目を向けておくべきでしょう。
チェディーの正面には光り輝く立像が鎮座し、多くのタイ人が手を合わせながら熱心に祈りを捧げています。
寺院に来る度にタイ人がいかに信仰心の強い国民なのだということが分かります。
小さい頃から’祈りを捧げる’という行為が当たり前のように行われているため、きっと日常に根付いたものとなっているのですね。
お祭り騒ぎも良いですけど、やはりこういった他文化に対する関心を持つことこそがテンプルフェスティバルに来る最大の面白味なのではないかとも思います。
それでは回廊の辺りをぐるっと1周歩いてみることにしましょう。
ここにも僅かですがお店が出ています。
一段下の大混雑した通りとは違い、人もまばらで静かな雰囲気となっています。ちょっと不思議な感じがします。
回廊を囲むように仏像が並んでいるのにも目を向けてみましょう。
まるで仏塔を守るかのように並んでいます。
夜に見る仏像というのは昼に見るのとは異なり、厳かな出で立ちをしているようにも見えますね。
少し進んでゆくと何やら多くの人が集まり列になっている箇所を見つけました。
どうやら小さな鐘を仏塔の上部まで送る「鐘上げの儀式」を行っているようです。
麓にある滑車機のような機械を使い、鐘を上げたい人自身が手で車輪を回し上げていきます。
カランカランと鳴りながら鐘ははるか遠い仏塔の上へと送られます。
非常に珍しい光景だったためすっかり見入ってしまいました。行かれる方はチェックしておくと良いでしょう。
回廊は案外見どころが多く 何気にこちらの方が下の祭りよりも面白いのではないかとも思ってしまいます。
さてさて、少し歩いた先には今度は似顔絵を描くアーティスト達のゾーンが。
120バーツ程で書いてもらいことも可能のようです。思い出に1枚いかがでしょう?
タイの仏教文化を肌で感じられる回廊は絶対に見逃してほしくないエリアだと思います。
プラパトムチェディ寺院のフェスティバルに訪れる際は忘れずにこちらにも足を運んでみて下さいね。
(キラキラと光を放つチェディーが美しい)
ワットプラパトムチェディへの行き方・アクセス方法
こちらのフェスティバル開催期間中はもう激激激混みの大混雑ですので、行く前にしっかりと計画を立ててから訪れるようにしましょう
特に周辺道路は大渋滞なので車で行く予定の方は他の方法でのアクセスも検討した方が良いかと思います
今回は①国鉄電車を利用して行く方法と②バスを乗り継いで行く方法の2つのパターンで紹介していきます
①電車で行く
道路渋滞の心配がない電車で行く方法は割とオススメ
国鉄バンコク駅→ナコンパトム駅までは最安20バーツからチケットが購入できますし、時間も1時間半ほどを見ておけば大丈夫です
更にナコンパトム駅を降りて寺院は目の前なのでアクセスも簡単と比較的難易度の低いルートです
しかし、問題は帰りのバンコク行き電車が18時台で終了するという点
泊まりがけで行く or 帰りはバスかタクシーを利用するという前提での行き方となるのでその点だけ注意が必要です
②バスで行く
バスで行く場合は、サイタイマイにある新バンコク南バスターミナル経由でアクセスが可能
1.バンコク中心部から→2.南バスターミナルへ行き→3.ナコンパトムへ到着という流れです
移動時間は1時間50分程度と少し時間がかかります
サイタイマイのバスターミナルまではプラトゥーナムのISETAN前から511番バスを利用するのが分かりやすくて良いでしょう
(終点が南バスターミナルなので安心)
南バスターミナルに着いたら今度は997番のナコンパトム行きに乗り換えます
バスは少し小型のミニバスで、料金は片道45バーツとなります
運転手には「ワットプラパトムチェディ」と行き先を言ってお金を払ってから乗り込めばOKです
もしバスで行くのであれば夕方の早い時間に行って下さい
さもないと大渋滞に巻き込まれて到着がかなり遅れます
あと、こちらの977番のミニバスは21時半頃がナコンパトム最終出発となります
遅くとも21時には乗って帰宅できているように計画してくださいね
Wat Phra Pathom Chedi Festival 詳細情報
■2019年度開催期間 11/8(金)~11/16(土)
■開催時間 夕方~深夜1:00まで
さいごに
今回は渋滞に巻き込まれ、帰りのバスを逃し、始発の電車で帰るという大失態を犯してしまいましたが それでもこの凄まじい熱気と規模のお祭りに行けたのは本当に良かったなと思います。
そして、夜中の0時を過ぎたにも関わらず全く引くことのない人の数にも驚きました。
結局最終的に1時頃までお店はオープンしていましたし、子供たちも普通に夜更かしして遊んでいました。
もう、本当に色々と常識を覆されるような体験ばかりで刺激のある1夜でしたね(笑)。
みなさんもとにかくスゴイこのお祭りに行ってみてはいかがでしょうか?
タイのまだ知らぬ一面を発見できるかもしれませんよ。