バンコクのお隣の県、サムットプラカーン。
そこは首都のすぐ近くにありながら、のんびりとしたタイ本来の良さが残る地域です。
そんなサムットプラカーンはバンコクから車で1時間以内で行けるとあってバンコク住みのタイ人にも人気の場所。
見どころは決して多くはありませんが、休日に家族で出かけたり食事をしに訪れるタイ人も多いといいます。
そして今回紹介する場所は、そんなタイ人の間でそこそこ有名な観光スポット「バンプー保養地」。
海上にある景色の美しい桟橋のある観光地です。
Bangpu Resort(バンプー保養地)
遡ること1937年、元首相でもありタイの政治家でもあったプレーク・ピブーンソンクラーム氏は、バンコクから近い理想的な休養地としてサムットプラカーン県のバンプーを挙げました。
その2年後にはこの地にスクター橋を架け、王族向けに休養地として正式に開業し始めたのがこのバンプー保養地の始まりでありました。
しかしその後の1941年、第二次世界大戦の真っただ中に旧日本軍がバンプーに上陸したことをきっかけに保養地はしばらく閉鎖されてしまうことになります。
大戦が終わり再び平和が訪れた1947年には営業を再開、その後は戦争に関わった人々の身体的及び心のケアをする目的としても機能してきた歴史もあります。
現在は保養地にはレストラン等があり食事ついでに夕日を見に訪れるカップルも多く、社交ダンス用のダンスフロアもあったりと年配者にも人気の場所でもあります。
2013年にはあのプミポン国王もこの地に訪れたと言うことで、タイ人の間ではとてもよく知られている観光地なのです。
行くなら夕方がベスト
バンプー保養地にはスクター橋という海上に建てられた橋があるのですが、ここから眺める海の景色がとても綺麗です。
訪れるのであれば夕日が綺麗に空を染める夕方頃がおすすめ。
この時間には多くのファミリーやカップルがバンプーに訪れます。
特に土日は結構な人が訪れ賑やかな雰囲気です。
橋の先には海上レストランがあり、こちらではタイ料理をはじめ海鮮料理などを楽しむことができます。
このレストラン目的に訪れる方も多いです。
こちらはレストランが入る建物の外観。
この建物の先にも桟橋があり、そこからも綺麗な景色を眺めることができます。
ご覧のように多くの人々が写真を撮っているのが分かります。
自撮りが大好きなタイ人はどこに行っても(自分の)写真を撮っています(笑)。
でも確かにここはインスタ映えするスポットですね~。
見どころ
カモメのエサやり
こちらの桟橋はカモメが多く見られるというのも人気な理由の1つです。
カモメへの餌付けもできるようで、そちらは特に子供たちに人気のアトラクションとなっています。
ただ 残念ながら私が訪れた日は風が強くカモメはほとんどいませんでした。
景色も天候によって左右されるので、行く日は見極めた方が良さそうです。
また カモメ以外にも様々な野鳥が生息していますので、そういったのを見るという楽しみ方も良いのではないでしょうか。
※12月頃がカモメ渡来のピークだそうです。それ以外の時期では見られないことも。
ハート型のそだ
先ほどもお伝えしましたがバンプー保養地はカップルに人気のスポットです。
彼らが多く訪れる理由はこのハート型をしたソダ(木の棒)。
日本でもよくありますが縁結び的な御利益があるのかもしれません。
夕焼け空も綺麗なのでデートスポットとしては最適な場所ですね。
バンプー保養地への行き方
電車+ソンテウで行く方法(市内から約1時間半)
まずはBTSのKheha(ケーハ)駅に向かいます
この駅はBTSスクンビット線の終着駅でバンコク中心からだと約30分程度はかかります
駅に着いたら向かうのは③番出口
階段を降りたすぐ側の所にあるソンテウ(乗り合いタクシー)乗り場へと向かいます
乗るソンテウは白の36番
36番ソンテウはいくつかの色のタイプのものがありますが中にはバンプーを通らないのもあるので注意が必要です
白の36番ソンテウが来たら軽く手を水平に上げ車を止め、うしろの座席に速やかに乗ってください
ソンテウの乗車時間はおおよそ25分
降車場所の目印に目立つものがないためできればスマホのマップを使用しながら進むと良いでしょう
敢えて目印を挙げるとするならこちらの歩道橋…
ですが、この通り沿いには同じような歩道橋がいくつもあるので不安であれば運転手さんに予め伝えておくのが賢明かもしれません
(ソンテウ降車場所の停留所)
降車前は車内にあるブザーを押して運転手に降車の意思を伝えます
運賃は降りてから8THB(約28円)を支払えばOKです
歩道橋を渡ってすぐ反対車線側にこちらのバンプー保養地のエントランスがあります
ここを真っすぐ歩道沿いに歩いて進んでいけば到着です
帰りは?
帰りはエントランスすぐそばにあるこちらのソンテウ乗り場から36番に乗ればケーハ駅へと戻ることができます
帰りの36番ソンテウはどの色に乗ってもBTS駅に帰ることができます
あまりにも遅い時間になると運行が終了してしまうかもしれませんので注意しておいて下さい
タクシーで行く(市内から約1時間)
タクシーで行く場合は簡単ですが市内からだとおおよそ300~350バーツ程度もかかるのでおすすめはしません
まだケーハ駅から拾ったほうが安く済み、尚且つ早いでしょう
ただし、ケーハ駅付近ではタクシーがあまり多くは流れていないのでちょっと捕まえるのに苦労するかもしれません
少し手前の駅で降りてそこからタクシーに乗るというのもアリかと思います
バンプー保養地 詳細
■営業時間 10:00~20:00(レストランも20時まで)
■入場料 無料
さいごに
実は日本人にもゆかりのあるサムットプラカーンにある「バンプー保養地」。
観光客にはほとんど知られていない場所ですが、ゆったりとした空気が流れる癒しの場所であることが分かりました。
オレンジ色に染まる空に心地いい波音、そして響き渡るカモメの鳴き声にどこか遠い地方のリゾート地にでも来たかのような感覚を覚えてしまうくらい。
ここでは喧騒に包まれる大都市バンコクとは対照的に、静かで心安らぐ時間が流れています。
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