バンコクの旧市街地からチャオプラヤー川を越えてすぐの地区、バーンプラットにある「チャンチューイクリエイティブスペース」はアートに敏感な若者が集まる最新のアートスペース。
夜だけでなく昼間も営業しているので、ちょっと通常のナイトマーケットとは異なる営業形態をしているマーケットとなります。
そもそもナイトマーケットという括りに入れて良いのか分からないような場所ですが、他にはないような独創的な空間が広がっており、美術や芸術に興味がある方であれば楽しめる場所ではないかと思います。
今回はそんな一風変わったアートスポットの中身を紹介していこうと思います。
もくじ
Changchui Creative Space(チャンチューイ クリエイティブ スペース)
バンコクの繁華街から車でおおよそ30分、大きな幹線道路沿いにひっそりと営業するチャンチューイ・クリエイティブ・スペースはアートとマーケットを融合させた新しいタイプのスポット。
敷地内の至る所には様々なオブジェが展示され、建物の外観はどれも個性的、生演奏のライブも行われ、アーティスティックな商品が販売されていたりと 今までには無いタイプの斬新なマーケットだと言えるでしょう。
敷地内は大きく分けて2つのブロックに分かれており、1つは昼~夜まで もう1つは夕方から夜遅くまで営業しています。
訪れる人は全体的に少なめで、賑やかなマーケットとは違い静かで落ち着いた雰囲気。
地元タイ人カップルがデートで訪れたりするちょっとロマンチックな雰囲気の場所です。
2017年にオープンしたばかりの比較的新しいスポットなのですが、翌年にはTIME誌のWorld’s Gretest Places 2018に掲載され大きな話題を呼んだことでも有名です。
(マーケット内に掲示されたTIME誌の広告)
チャンチューイの見どころ
敷地内にあるホンモノの飛行機
まずエリア中央にあるこちらの巨大な飛行機のオブジェはチャンチューイ1番の目玉スポットと言えるでしょう。
本物の飛行機を改造して、現在は内部がレストランとなっています。
マーケットに飛行機を持ち込んでくるなんて、タイならではの発想ですね。
写真を撮るならココは絶対に外せません。
オブジェの数々
チャンチューイの敷地内にはありとあらゆるスカルプチャー(オブジェ)が展示されています。
こちらはワンちゃんを模ったもの。
写真では伝わりませんが4m以上はある巨大なオブジェです。可愛い…。
そしてこちらはケロロ軍曹?のような謎の宇宙人のオブジェです。
飛行機の前に建っています。面白いですね。
まだまだあります。
こちらにはタコのファミリーがいました。が、ちょっと怖い…。
探せば探すほど色んな場所にこういったアート作品が展示されています。
歩きながら視覚的に楽しめるのがチャンチューイの面白いところです。
格好良いグラフィティ
旅行者にはあまり知られていませんがバンコクはグラフィティが盛んで、街中では多くの作品を見かけることができます。
このマーケットにもいくつか有名アーティストが手掛けた作品が施されています。
ここはお手洗いなのですが、こんなところにまでアートで溢れています。
作者の情報や作品名なども掲示されていますのでそちらもチェックしてみると良いでしょう(ただしタイ語と英語のみとなります)。
写真映えスポット
敷地内はどこも本格的に造り込まれていて、景色が素敵なところばかり。
あらゆる場所が写真に映えてしまいます。
実際にカメラを持ってきて写真を撮っているタイ人も多数いました。
特に夜のグリーンエリア(昼~夜営業のエリア)は人も少なくておススメです。
のんびり散策しながらそんなスポットを探してみるのも良いのではないかと思います。
クリエイティブな商品
エリア内には買い物を楽しめるショッピングゾーンがあり、ここでは若手デザイナーが制作した個性あふれる商品を購入することができます。
どれも独創的で他では見つからないような1品モノばかり。
普通のナイトマーケットでよくある量産品とは違い、誰ともかぶらないカッコいい商品を見つけることができるかもしれません。
こちらでお買い物もぜひ楽しんでおくべきでしょう。
生演奏ライブ
チャンチューイの敷地内では数か所で生ライブが行われています。
もちろん見学は無料。
この生演奏が何とも言えない良い雰囲気を醸し出しています。
こんなライブハウスのような建物もあり本格的。
観覧者が少ないのがもったいないくらいの良いステージが開催されています。
(内部にはこんなお洒落なレコード屋も)
アートを楽しむ
もちろんアートスペースという肩書であるため、ご覧のように本格的な芸術作品の展示もあります。
これらも見学は無料。
若手アーティストだけでなくベテランアーティスト達による味の深い作品も楽しむことができるのがチャンチューイの魅力でもあります。
中には凄い独特な作品もあったり…。
アートには表現の幅が無いというのが最大の面白みですね。
お洒落すぎるカフェ
今回は夜に訪れたため、残念ながらカフェの多くは営業が終了していたので行けませんでした。
しかし、エリア内には多数カフェがありどこも相当お洒落に作りこまれています。
夕方頃に行って、このようなオシャカフェで寛ぐのも良いですね。
料金も決して高いわけではありませんので気軽に入れるのがいいところ。
時間に余裕のある方は少し早い時間に訪れることをお勧めします。
期間限定のアート展示を見逃すな!
チャンチューイの敷地内には大きな展示場があり、ここでは期間限定で様々なアーティストによる作品の展示が行われています。
今回私が訪れた際に行われていたものが「JURASSIC PLASTIC」というイベント。
日本人アーティスト’FUJI HIROSHI’さんによる大迫力の作品でした。
作品の内容は物凄い数のプラスチックを使用した大掛かりな恐竜の世界。
面白いのがこれらすべてがおもちゃで出来上がっているという点です。
近くで見てみるとドラえもんが!
ピカチュウやおじゃる丸、ナルトなど日本でもお馴染みのキャラクターが多く見られます。
このイベントは期間限定なので2019年10月までですが、このような大きなスペースに定期的にアーティストによる作品が展示されますのでお見逃しなく。
訪れる前に検討してもらいたいこと
こちらのチャンチューイクリエイティブスペースですが、訪れる前にちょっとだけ検討してもらいたいことがあります。
それは何かというと「ナイトマーケットのような感覚で訪れるとミスる」という点です。
よくサイトなどでナイトマーケット的な括りで扱われているのを目にしますが、私が訪れてみて感じたのが全然ナイトマーケットとは違うということです。
土曜日の夜に行ったのですが、人も少なく静かでどこか寂しいような雰囲気…。
食べ物の屋台も少なめ、賑やかで活気のあるナイトマーケットとは全く異なる部類のマーケットだなという印象でした。
アートやお洒落スポットに興味のある方であれば楽しめますが、そうでない方にとってはつまらないと感じてしまうかもしれませんので 行く前によく考えてから訪れるのが良いかなと思います。
とは言え、バンコクにはこういったアートとマーケットが融合したスポットはほぼ無いですし斬新で面白いので行ってみるのも十分アリだとも思います。
バンコクリピーターで普通ではないちょっと変わった所に行ってみたい人に向いているのではないでしょうかね。
あと、昼にカフェ目的で行くというのも全然OKだと思います。
(屋台も数店ですが出ています)
チャンチューイクリエイティブスペースへの行き方
チャンチューイに行く場合はタクシーかバスでアクセスすることが可能です
タクシーであれば市内からそれほど高くもありませんし楽なので個人的におススメです
タクシーで行く場合
タクシーで行く場合はビクトリーモニュメントまで電車で行ってからそこで拾うのがベスト
チャンチューイまでは大通りを直進するだけで行けるので最も早くアクセスすることができます
かかる時間はおおよそ約30分、料金は150~200バーツ程度です
メジャーな観光地ではないため運転手さんはこの場所を知らない人も多いので、「ช่างชุ่ย」の字を見せるか地図を見せるかした方が良いかもしれません
路線バスで行く
路線バスで行く場合とても安くアクセスできます
ここでは行き方を分かりやすく解説していきます
まずBTS Victory Monument(ビクトリーモニュメント)駅へ向かい、戦勝記念塔のある方面へ進みます
バス乗り場は写真左下の黄色い丸の場所
BTS駅から見て1番近い左手のバス乗り場と覚えておいて下さい
ちなみにこのバス停から515番バスか539番バスのどちらかでチャンチューイの最寄りバス停までアクセスすることが可能です
ただ、ここでのバスは乗車数の少ない539番をオススメします
なぜなら515番は利用者が多く混雑する上に、バスが停車する回数も多く時間がかかるからです
バスに乗ったら集金係に行き先「チャンチューイ」と伝えチケットを購入、料金は片道14THB(約49円)となります[539番→14THB・511番→15THB]
バスはドゥシット地区を抜け川を越えて、バーンプラット地区へ入ります
乗車時間は約30分、バスを降りる場所は大きな目印が無いためスマホのマップ利用をお勧めします
バスの停車場所はこちらの歩道橋のすぐ下、中央分離帯のような場所です
バスを降りる際はドアの前に立ち(ブザーがあれば)ブザーを鳴らして運転手に下車の意思を伝えます
バスを下車したら横断歩道を渡って道路の奥へと渡ります
横断歩道の上からチャンチューイの看板が見えます
ちなみに帰りのバスは写真右下の場所から乗ります(行きと同じ511 or 539)
チャンチューイの看板を見ると矢印の方向がありますがこれは無視してOK
矢印のとおりに行くと暗くて怪しいエリアに行くのでやめておいた方が良いです
普通に大通り沿いを歩いて行けば着けるので、歩道をまっすぐ5分程歩いて行きましょう
こちらが大通り沿いに面したエントランス
到着です
Changchui Creative Space 情報
■営業日 水曜日以外毎日営業
■営業時間 グリーンゾーン[11:00~21:00]/ナイトゾーン[16:00~23:00]
■入場料 無料
■サイト(英語) https://www.changchuibangkok.com/
さいごに
今回はバンコク郊外にある今までにはないようなアートスポット「チャンチューイクリエイティブスペース」について紹介しました。
こちらはマーケットを楽しみに来るというよりは、アートを楽しみに来るというスタンスで訪れるのが良いかと思います。
しかし、雰囲気は良く カップルでデートしに来るには最高の場所であると言えるでしょう。
それだけお洒落でロマンチックな場所です。
今までとは違う新たなスポットを開拓しているタイリピーターの方は新鮮で面白いかもしれません。
気になる方はぜひ訪れてみて下さい。