タイで代表的な灯篭流しのお祭り’ロイクラトン’の時期になると、ワットサケートでは毎年大きなお祭りが開催されています。
その名は「Golden Mount Temple Fair」。
普段は静かなこの寺院が1年で最も熱気に満ち溢れる期間です。
2019年度は11月4日(月)~11月13日(水)の期間で開催
もくじ
Golden Mount Temple Fair(プーカオトーンのテンプルフェアー)
バンコクの旧市街地にはいくつも寺院がある中で、小高い丘の上に建てられたひときわ目立つ寺院として有名なのがワットサケートにあるプーカオトーン(黄金の丘)。
こちらでは毎年11月のロイクラトンの時期に近づくとテンプルフェアと呼ばれる大きな規模のお祭りが開かれます(昨年は非開催でした)。
頂上にそびえ立つ大きなチェディ(仏塔)には赤い布がかけられ、夜になると美しくライトアップされ神々しい光景が。
普段は静かな寺院周囲には沢山の屋台が出店し、日本の夏祭りのようにとても賑やかな雰囲気へと様変わりします。
訪れるほとんどのタイ人は参拝も兼て来ているため、仏塔へと続く回廊は大混雑なので注意が必要です。
時間に余裕があればなるべく早い時間に訪れるのが吉でしょう。
大混雑の一大イベント
(ワットサケートへと続くBorommabanphot通り)
今回訪れたのが開催初日の月曜日の21時頃。
もうこの時間であれば空いているだろうと思っていたのですがが、その予想は大外れでした。
実際に到着してみると学生や仕事帰りの人でごった返していました。
細いソイには食べ物屋台が犇めき合っており、それらを買い求める人で移動するのも大変なくらいです。
こちらのイベントですが、出ている屋台の90%は食べ物のお店です。
食べ歩きできるスナック系からタイラーメンのクイッティアオまで種類は色々。
どのお店も大繁盛で、既に売り切れしている屋台もいくつかありました。
安定の虫ちゃん料理も品ぞろえバッチシ☆
タイのお祭りに行くと必ずと言っていいほどこのお店は出ています(笑)。
事実、お菓子感覚で食べられている大人気商品なのです。
ちょっと変わったお店も発見。
こちらでは数軒、ウサギを販売している屋台がありました。う~ん、これは面白いですね…。
子供連れも多いので、こういった駄菓子やおもちゃなども売られています。
雰囲気は本当に日本の花火大会のような感じ。
タイの人達は子供から大人まで皆とても楽しそうな表情をしていました。
昨年行われなかったということもあり、きっと心待ちにしていたに違いありません。
黄金の丘の外周にも屋台が
さて、プーカオトーン(黄金の丘)の建つ外周りにも屋台が出ており賑やかな雰囲気となっております。
因みにこちらに出ているお店もほとんどが飲食屋台です。
伝統的なタイスイーツやホットスナック等が販売されていました。
子供たちに人気だったのがこちらの駄菓子屋さん。
売られているものはキャラクターのお面や玩具などで、人だかりができるほどの混み具合。
すぐ近くには伝統衣装を着て写真撮影ができるエリアもあり、そちらはカップルに人気のようでした。
(参拝セットはほぼ売り切れ間近の状態)
さて、プーカオトーンの入り口前に付きました。
そのすぐ前では蓮の花・線香。ロウソクといった参拝セットが20バーツで売られています。
多くのタイ人はそれらを手にし頂上へと続く回廊へと進んでゆきます。
大大大混雑のプーカオトーン
それではいよいよ黄金の丘へと入場していきます。
通常だと50バーツの入場料が必要なプーカオトーンですが、このテンプルフェアー開催中は入場無料となっています。
しかし20時~22時くらいの時間帯は恐らく仕事帰りの人が一斉に参拝しに来るので混雑は必須です。早めに訪れるようにしましょう。
いつもと違うライトアップされた回廊はどこか神秘的。
通常ですと17:30でクローズとなるワットサケットですが、この期間中は24:00まで開放されているので夜の丘を登ることができるのはお祭り開催中のみということになります。
とても貴重な体験ですので、テンプルフェアが開催される時期にバンコクに滞在している方は一度は足を運んでおくべきだと思います。
礼拝堂もぜひ見物しておこう
ゴールデンマウントのすぐ隣には礼拝堂があるのですが、仏塔の方が目立ちすぎてこちらにはあまり多くの人は訪れません。
しかしながら堂内には光り輝く立派な仏様、そして見入ってしまう程の美しい壁画が施されているのでこちらも同時に見学しておきたいものです。
回廊に並ぶ仏像も圧巻。
お祭り騒ぎの通りから1本中に入っただけの場所にあるにも関わらず、静寂に包まれた神聖な空間が広がっているのが不思議です。
テンプルフェア期間限定で綺麗にライトアップされているこちらのお堂の方にも忘れずに目を向けてみて下さいね。
(境内にある樹齢1000年は超えるであろう大木)
ワットサケートへの行き方
今年、MRT(地下鉄)が開通したことにより 以前までアクセスが不便だったワットサケートへも比較的簡単に行けるようになりました
最寄り駅はSamYot(サムヨット)駅
駅から13分ほど歩いて行くことも可能ですが、夜は少し道が暗いのでトゥクトゥクを利用するのが安心です ※料金は交渉となります
(トゥクトゥクは1番出口前に多く待機している)
ワットサケットのテンプルフェア詳細
■開催期間 2019年度:11/4(月)~11/13(水)
■開催時間 夕方~0時頃迄 ※参拝自体は昼間でも可
■備考 19時以降は非常に混雑するため早めの行動を
さいごに
今回ご紹介したワットサケートのお祭り「ゴールデンマウントテンプルフェア」はいつもとは全く違った雰囲気の旧市街地を楽しめる1年に1回限りのイベントです。
前回紹介したパクナムのお祭りよりかは規模が小さいですが、見ごたえは十分なので予定に空きがある方はぜひとも訪れておくべき催しだと思います。
夜空に浮かび上がる眩ゆい黄金の寺院を一生に一度は目にしておきたいものです。