タイに何回か旅行したことのある方なら1度は見たことのあるお菓子があると思います。
それが野菜やフルーツの形をした、カラフルで小さい謎の食べもの。
よく市場やデパ地下などで売られているものです。
私はこれまでタイに10回以上は訪れたことがあったのですが、そのお菓子に関してはまだ一度も試したことがありませんでした。
が、最近になり突然 気になって気になって仕方がなくなってしっまったので調べてみることにしました。
その名は「ルークチュップ」
ルークチュップはタイに昔からある伝統的なお菓子で、日本で言う和菓子のような感覚でとらえていただくと分かりやすいかと思います。
一見砂糖で固められたようにも見え 甘ったるそうなイメージがありますが、実際は甘さは控えめ。
緑豆(りょくとう)という小さな豆から作られた餡でできており、その外側にゼラチンで鮮やかにコーティングされています。
タイのおばあちゃんなどがよく食べるお菓子で、若者にはあまり人気のないお菓子だそうです。
しかしながら見た目がとても可愛く綺麗なので、ご近所さんへの差し入れの品としてよく買われていくとのことです。
ルークチュップはどこで買えるの?
とても興味深いこちらの伝統スイーツ、いざバンコクで探してみるとそれほど簡単に見つけられるというワケでもないということが分かりました。
はじめ「適当にスーパーに行けば買えるだろ」程度に考えておりましたが、行ってみると実はそんなに販売されておらず…。
ネット上にも詳しい販売場所が載っていなかったので自力で色々と探すハメになってしまいました。
ですが、偶然歩いていた時に運よく見つけました!
という訳で、今回私が買った場所を紹介します。
場所はBTS Phloen Chit(プルンチット)駅から徒歩でナナ駅方面に3分程、高速道路の高架を越えた少し先にあるドミノピザ横のナナ市場です。
ここは昼頃になると地元の会社員がお昼ご飯を買いに来るような比較的小さなマーケットなのですが、ここで安くて見た目の良いルークチュップが買えるのでオススメです。
お値段も1パック35THB(約121円)と嬉しいローカル価格。
量もしっかりと入っているのでお値打ちです。
念のため地図も載せておきます。
因みにこちらのマーケットですが、夕方頃になると多くの店が閉まるので 昼すぎまでに行って下さい。
おそらく夕方頃に行ってもルークチュップはもう販売されていないと思います。
ナナ市場に行けない方は次の場所でも購入することができます。
ビッグCでも発見!
食品土産の宝庫、プラトゥーナムにあるビッグCラチャダムリ店でも販売されているのが分かりました。
ここは観光客でも行きやすい非常に便利なロケーションにあるのでおススメです。
こちらで売られているルークチュップは見た目も綺麗で、値段も35バーツとお手頃。
量は少なめなので1人分ですね。
鮮やかさはちょっと劣りますが、味見が目的の方はビッグCで買っても良いでしょう。
サイアムパラゴンでも買える
更により良い品質のものを求めるのであればサイアム駅直結のサイアムパラゴン地下1階に行けば手に入れることもできます。
購入できる場所はグルメマーケットというスーパーの前にあるスイーツコーナー。
こちらではかなり上等なルークチュップが販売されています。
ゆえにお値段も少し高め。1番小さいものでも100THB(約347円)となります。
ただ 見た目がとても綺麗なものばかりなので、質の良さを求めるのであればこちらで買うのがベターです。
ルークチュップの賞味期限は?
ルークチュップは先述した通り、和菓子のようなものだと思っていただければ良いです。
ということは、賞味期限も和菓子とほぼ同じくらい。
食べるのであれば24時間以内に消費しておきたいところです。
お土産として日本に持ち帰りたいと考えている方はあまりオススメできません。
表面は柔らかいので潰れやすいですし、日持ちもしないので現地で食べきってしまった方が安心だからです。
で、実際のところ味はどうよ?
さて、つらつらと話しすぎてしまいましたが 肝心のルークチュップの味はどうなのでしょうか?
実際に食べていきたいと思います。
まず色が凄い鮮やかで綺麗ですよね。ツヤツヤしていて、何か可愛いでしょ(笑)?
表面はベタベタしているかと思いきやツルツル。手に持ってみると滑ってどっかにいってしまいそうな感じです。
そしてこれ、見た感じ固そうに見えますが 実は柔らかいんです!
ご覧のようにフォークで簡単に切れてしまうくらいの柔らかさです。
周りはゼラチン、中はあんで出来ていますので当然ですよね。
半分に切断してみました☆断面はこんな感じになっています。
味は思ったよりも甘さ控えめで、本当に日本の和菓子のような味。
中の緑豆餡の食感はこしあんのような口当たり、外側のゼラチンは少し硬めでプルプルしています。
若干ココナッツの風味がして「あぁ、おばあちゃん世代が好きそうな味だな…」という感想です。
どこか懐かしいような、決して日本人ウケは悪くなさそうな味となっています。
こちらはぶどうを模ったものでしょうか?
種類ごとに味が違うのかも検証してみましょう。
食べてみると本物のぶどうのような見た目。
しかし味は全部同じです(笑)。そう、ぜんぶおんなじ味なんですよ。
1パック1人で食べきるとちょっとくどいかもしれないので、2人くらいで分けて食べるのがちょうど良さそうです。
想像と全く違った味のルークチュップ。
ずっと気になっていたタイの伝統菓子の味をようやく知ることができてスッキリしました。
さいごに
(ハートの形をしたものも入っていた)
今回はタイのキニナル伝統的なお菓子「ルークチュップ」について紹介しました。
知っていた方も知らなかった方もいると思いますが、タイで見つけたらぜひ1度は試してみると良いかと思います。
こんな鮮やかで可愛い見た目のお菓子は世界中探してもそうそうあるものでは無いですからね。
旅の思い出に、面白い土産話として、皆さんもタイに行く際はルークチュップを食べてみて下さいね。