旅行中に万が一雨が降ってしまった場合でも、様々な選択肢があるのがシンガポールの良い所です。
今回は雨の日でも問題ナシ!子供も退屈しない「National Museum of Sinagapore(シンガポール国立博物館)」を紹介していきたいと思います。
National Museum of Singapore(シンガポール国立博物館)
シンガポール国立博物館は国内で最も古い博物館である。
遡ること1849年。元々はラッフルズ図書館&博物館として設立され、何度かの移転の後 1887年に現在の場所に恒久的に移された。
そして1965年に現在の名称でもあるシンガポール国立博物館と制定される。
この施設は主にシンガポールの歴史や文化をメインに取り扱う。
館内には様々な展示物があり 過去の子供たちの暮らしや生活様式を知ることができるものから、占領下時代の文献など貴重なものが多くある。
シンガポールは決して歴史の長い国ではないが、その国が辿った軌跡というものは濃く そして険しいものであったことを知ることができる。
また 歴史的なものばかりでなく アートやテクノロジーの展示スペースもあり、技術の最先端を目指す近代国家ならではの側面も楽しむことができるのが魅力的だ。
外観・内装が美しい
まず印象的なのがこの素晴らしい外観です。
ヨーロッパのパラディアン様式とルネッサンス様式を融合してデザインされており、正面中央部に大きなドームを持つ造りとなっております。
宮殿のようにお洒落で豪華な外観に写真を撮らずにはいられません。
ドーム下から見上げると天井にはステンドグラスが施された美しい光景が見られます。
このドーム、外側から見ると魚のウロコのように約3000枚もの亜鉛メッキで装飾されているのですが、リノベーションの際には全てに番号が振られ1枚ずつ綺麗に清掃され張り直されたというから驚きです。
もちろんこのドームだけでなく建物全体を3年半かけて大工事されたので、館内はガラス張りが施された近代的な空間が広がっています。
そんな洒落た館内も見どころですので、行かれる際はチェックしておいてくださいね。
ちなみに、総改修費は日本円でおおよそ1億円以上と言われています。
展示スペース
展示スペースは大きく14セクションに区分されており、歴史やアートなどテーマごとに区切られています。
こちらの1950~1960年代の生活様式や文化を知ることができる「Growing Up Gallery」には、当時のおもちゃや服などの展示物が置かれており、人々がどのような生活を送っていたのかを学ぶことができます。
よくある無機質な博物館とは異なり、見物する人が飽きないような工夫がなされています。
こちらはシンガポールの文化を知るうえでとても興味深い「Voices of Singapore Gallery」です。
昔の映画や音楽、テレビやファッションに関する展示が中心で、シンガポールが時代と共にどのような文化的変化をしてきたのかを目で見て楽しめる空間となっております。
そしてこちらは、私たち日本人にとっては知っておくべき歴史を扱う「Survivng Syonan Gallery」です。
シンガポールが旧日本軍に占領されていた時代のギャラリーで、当時の写真や人々の思い、葛藤や戦いなどシンガポール人の目線から見た占領下時代を知ることができます。
私たちが今まで知らなかった真の声を発見することができる場所でしょう。
前述したように、ちょっと堅苦しい歴史や文化だけでなくアートやテクノロジーに触れることができるのもこの博物館の良い所です。
プロジェクションマッピング技術を使った最新のテクノロジーに触れたり、シンガポールが目指す環境保全対策など、ここに来るとシンガポールの全てを知ることができます。
有名観光地だけを訪れてそれで終わりではなく、このような価値ある場所に来てその国のもっと深い部分を知るというのが旅行の本当の醍醐味なのではないでしょうか?
アクセスもとても良い場所にありますので、是非皆さんには行ってみて欲しい場所です。
施設の詳細
料金
入場料 | |
---|---|
大人 | 15 SGD(約1210円) |
6歳以下 | 無料 |
開館時間
10:00~19:00
※最終入館時間が17:30ですので 遅くとも16時半頃までには行くことをオススメします。
行き方
地下鉄MRT Bencoolen Station(ベンクーレン)駅から350m、Bras Basah(ブラスバサー)駅から250mと どちらの駅からでも10分以内にアクセスできるとても便利な場所にあります。
日本語ツアーとオーディオガイド
ありがたいことに無料で日本語のヒストリーギャラリーツアーが開催されております。
時間は【月曜日~金曜日の午前10:30からの1日1回】【第一土曜日の午後13:30からの1日1回】です。
参加される方は、入場する際にチケットカウンターで番号札を受け取り参加する流れとなります(予約制ではありませんが先着15名となります)。
※時期によっては開催されないこともあるため、訪問の際はシンガポール国立博物館のホームページで予め確認しておくと良いでしょう。
上記の参加が難しい場合でも音声オーディオガイドの貸し出しもありますので、そちらを使うのも良いかと思います。
館内の展示物は基本的には英語説明ですので、より正確に詳しく理解するためにはこれらを活用するのがベストです。
さいごに
シンガポール国立博物館はシンガポールの歴史が詰まった素晴らしい場所です。
マリーナベイサンズやセントーサ島など有名どころばかりが目立ち 若干影が薄れがちなこういった施設ですが、実際に行ってみると結構楽しいですし、シンガポールのより深い部分をたくさん知ることができます。
訪れる国の歴史や文化を学ぶということはとても面白いことです。
若い人こそ、このような場所に訪れて知識を得て旅を終えていただきたいなと思います。