シンガポールの観光地リストでもよく上がってくるのがシンガポール動物園です。
市内から約1時間でアクセスできるこの観光地は、今では観光客に人気の定番スポットとなりつつあります。
飼育している動物の数、その敷地面積、建設費などどれも桁外れの規模で、訪れた観光客に驚きや感動さえ与えています。
さて、今回はそんなシンガポールの人気スポットに訪れてみましたので皆さんに紹介していこうと思います。
もくじ
Singapore Zoo(シンガポール動物園)
シンガポール動物園は、東京ドーム約6個分の28ヘクタールの広さを持つ広大な動物園。
シンガポール政府により1973年に約900万ドル(日本円で約7億円)もの大金を投じて建設された、国が誇る観光地の1つである。
開園当時はそれほど集客は無かったものの、現在では年間170万人もの来場者が訪れるシンガポールの大人気スポットとなっている。
園内には約315種の動物が飼育されており、そのうちの16%は絶滅危惧種として指定されている種である。
園内は来場者を楽しませるような工夫や設備が多く施され、ファミリーでも楽しめるようなイベントも開催されている。
観光時間
シンガポールズーは単体でもかなり広い敷地を持った動物園ですので、園内を全て回りショーも見たりすることを考えると(昼食の時間も含め) 6~7時間 を見ておくと良いかと思います。
午前10時頃に到着して、16時頃に動物園を出るくらいでイメージしておくと良いでしょう。
また、隣接するナイトサファリも人気の観光スポットですのでセットで行く方も多いです。
かなりの時間と体力を要しますが、セットでチケットを買うと安くなるのでおススメです。
動物園の中へ
シンガポール動物園の強み【動物との距離】
この動物園の魅力は何といっても動物との距離にあります。
他の動物園と比較してみると、動物と近い!かなり近いです!
動物側の方も、慣れているのか全く逃げる様子もありませんし平然としています。
このように歩行者が歩く通路にもサルがいたりと、なるべく自然の状態に近い形で飼育されているのがここの良いところと言えるでしょう。
もちろん人間に危害が加わる恐れのある動物に関しては、ちゃんと柵が設けられ近づけないようになていますので安心してください。
極力柵や堀を減らしたオープンな空間
動物と来場者の間に大きな柵がある一昔前の動物園とは違い、この動物園はなるべく動物との距離を近く保つために上手に隠された柵や堀などで工夫されています。
そのため、大型の動物達が飼育されているエリアにおいても その距離が近く感じます。
いくつかの場所では、更に近くで観察できるように餌場の近くにガラスで仕切られた見物スペースなどがあります。
オープン当初からこの人間と動物との距離感をなるべく近くするという点において意識されてきました。
現代ではそのトレンドは主流になっていますが、開園当初からそのスタイルでやってきたとは流石 常に時代の最先端を目指すシンガポールです。
来場者を楽しませる小イベント
園内では毎日、至る所で小さなイベントを行っています。
オランウータンを限りなく近くで見ることができるイベントやゾウの餌やり体験など、時間ごとに様々な場所で何かイベントが行われているので’’ただ見るだけ’’の動物園とは違って、色んな触れ合い体験を得ることができる特別な場所と感じることができます。
多くの努力や試行錯誤でここまで人気の動物園となったに違いありません。
パンフレットをもらったら、気になるところをピックアップしてイベントの時間に合わせて移動すると良いでしょう。
(エサやりタイムに行けば普段めったに動かない動物の行動をより躍動的に見ることができるチャンス)
珍しい種の動物たち
2016年に絶滅危惧種として登録されたAfrican Painted Dogは、世界におおよそ6600頭しか存在していないと見積もられている大変貴重な種の動物です。
このように 展示されている動物のエリアには基本情報やその動物にまつわるエピソードなどが掲示されています。
基本的には説明書きなどは全て英文ですが、このように色々と学ぶことができるのも良い所です。
4か所で開催されているクオリティの高いショー
園内では無料で見られるショーが4か所で開催されているため、飽きずに色んな楽しみ方ができます。
特に子供を連れていく場合には、こういったショーがあるときっと喜ぶことでしょう。
それぞれのショーが午前の部と午後の部の2公演あります。
しかも 4つのショーは時間が被らないように上手くずらして設定してあるので、順番に見て回ることができるのも嬉しいです。
水遊びエリアもある
驚くことに園内にはこのように水遊びができるエリアまで設置されています。
シンガポールは日中は炎天下になる日もよくあります。
暑くてくたくたになる前に、子供たちと一緒にこのエリアで一緒に涼んでみるのはいかがでしょう?
利用料はびっくり、無料です。水着を持参して行きましょう!
自然を感じる
園内を歩いていると、まるでジャングルの中を探検しているかのような錯覚を起こします。
ここに動物園を作ったというよりも、ジャングルをそのまま動物園にしてみたという表現の方が正しいのかもしれません。
動物だけでなく、熱帯に生息する植物などを見ながら歩く というのもまた違った視点で楽しむ方法だと思います。
おすすめの場所 【Fragile Forest(フラジャイルフォレスト)】
動物との距離が売りのシンガポールズーですが、そのなかでも筆者が特にオススメする場所がFragile Forestです。
熱帯雨林に生息する動物たちをこれでもかというくらいの距離で観察することができる、ドーム型の網で囲われた施設です。
内部へ入ると、鳥さんたちが何故か全く怖がる様子もなく道を阻んできます。
エサをくれると期待しているのでしょうか?持っていてもあげないで下さいね(笑)
ドーム内部にある階段を昇ると、そこにはまるで「果物のなる木」のようなフルーツがたくさん吊るされた木があります。
ここが最も感動する場所なのですが、動物達との距離が最大約30cmと激チカ。
もう、すぐそこにいる動物をじっくりと観察することができる凄い場所なのです。
臆病ですぐ逃げる鳥たちも、慣れているのか全く動じません。
写真を至近距離で撮れますし、普段ではお目にかかれないような熱帯に生息する動物をこの近さで観察することができます。
必ず寄ってくださいね。
料金
入場料 | Adult(大人) 13歳~ |
Child(こども) 3歳~12歳 |
---|---|---|
シンガポールズーのみ | 35 シンガポールドル | 23 シンガポールドル |
シンガポールズー + ナイトサファリ |
68 シンガポールドル | 48 シンガポールドル |
シンガポールズー + リバーサファリ |
58 シンガポールドル | 38 シンガポールドル |
シンガポールズー + ジュロンバードパーク |
58 シンガポールドル | 38 シンガポールドル |
ジュロンバードパーク以外はシンガポールズーと同敷地内にあるのでセットで行く方が多いです。
一番人気はシンガポールズーとナイトサファリのセットチケットです。
単体でチケットを買うよりも、セットで買うと【大人 14シンガポールドル(約1132円)/こども 6シンガポールドル(約485円)】安くなりますのでおススメです。
この他にも4つのパークが全部セットになった更に割引率が高いものもありますが、正直すべて見るなんて大変なのであまりお勧めしません。
動物園のチケット売り場はそれほど混雑していませんので、当日に現地でチケットを買えばいいと思います。
1番安い行き方
シンガポール動物園へ行く場合 タクシーで向かう方法が最も早くて簡単ですが、料金が片道30 SGD(約2500円)ほどかかります。
4人で向かう場合などは料金を割れば比較的安く済みますが、2人などの少人数でタクシーを使うと少し高くついてしまいます。
移動費をなるべく安く済ませたいという方は、電車(MRT)+マンダイカーティブシャトルバスで向かう方法を選択しましょう。
①MRTでKhatib(カーティブ)駅に向かう:約30分
②カーティブ駅からシャトルバスに乗る:約20分
③到着
このようにとってもシンプルです。
シティからKhatib(カーティブ)駅までMRTでおおよそ2.5 SGD(約202円)、カーティブ駅からシャトルバスで1 SGD(約80円)の片道合計300円くらいでアクセスすることができます。
所要時間は市内から1時間弱あれば行けるかと思います。
他にもサファリゲートと呼ばれる動物園行きのシャトルバスもありますが、こちらは片道7 SGD(約566円)とちょっとお高め。
特に急いでなければこの方法が最安値で快適に移動できるので良いでしょう。
移動費を節約すれば昼食代やお土産代に回せますからね。
↓シャトルバスの詳細はこちらの記事からどうぞ↓
さいごに
このようにシンガポール動物園は、シンガポール政府によって莫大な資金が投資されて作られた本気の動物園なのです。
インバウンド事業への投資を惜しまないシンガポール。
こういった政策が現在の観光立国へと進化を遂げた所以なのでしょうね。
しかし実際に訪れてみて、資金的に恵まれた設備のみならず様々なサービス面の努力を含め多くのファンを獲得してきたのだろう という事実を感じることもできました。
より自然体の 、ありのままの動物たちの姿を見ることができるシンガポールズーへ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
そこには感動と喜びと発見があるに違いありません。