皆さんは「タイダイ染め」というものをご存じですか?
タイダイとは英語で「タイ=tie(絞る)」「ダイ=dye(染める)」 つまり絞り染めという意味なのですが、日本では一般的に’藍染め’と呼ばれることの方が多いかと思われます。
このタイダイ染め、タイのマーケットに行けば頻繁に見かけることができ 地元民だけでなく観光客のお土産としても一定の人気を博しております。
それらの製品はバンコクの郊外や地方の農村部などで生産されていることが多く、なかなかその様子や工程などを目にする機会というのは簡単ではありません。
しかし、実はバンコク近場でも製造工房が数か所あり そこでは見学だけでなく何と実際に体験することまで可能なんです。
今回はその中から、比較的都心からでも行きやすい所にあるBaanToopという染物工房を詳しく紹介していこうと思います。
Baan Toop(バーントゥープ)
チャオプラヤー川に大きく囲まれるように位置するバーンガジャオという地にある「バーントゥープ」は観光客向けに染めもの体験を提供している小さな工房。
バーンガジャオと言えばバンコクの肺とも呼ばているほど緑豊かな地で、最近ではサイクリングや森の中のお洒落カフェなどが人気を集めています。
そして 今回ご紹介する藍染め体験もまだまだ大々的には知られてはおりませんが、子供から大人まで世代を問わず楽しめると密かに人気を集めているアクティビティの1つなのです。
元々こちらの工房はタイ人向けのアトラクションでしたが、最近では口コミが広がりわざわざこの地にやってくる外国人もいるのだとか。
世界に一つだけのオリジナル商品が作れる、魅力たっぷりのスポットです。
(工房には美しいタイダイ染めの数々が展示されている)
実際に体験してみた
さて、まずは工房の奥へと進み「染物体験がしたいです」と伝えましょう。
染めることのできる素材の中にはTシャツ(180THB[約653円])・ストール(200THB[約725円])・ハンカチ(80THB[約290円])などいくつかあるようです。
(サンプル)
サンプル品がいくらか置かれていますのでそれを指さして決めればOKだと思います。
それにしてもかなり安いですよね!
このお値段で体験ができるなんて普通に考えて神です。
今回は80バーツのハンカチで染め染め体験させてもらうことにしました。
それでは順番に作業を進めていきましょう~♪
1.初めに染める布を水でよく洗う
最初に、染める布を桶に入った水でよく洗っていきます。
この作業をすることによって、後の絞り(縛り)作業がスムーズにできるようになります。
布に含んだ水をある程度絞ったら作業台に向かいます。
私、けっこう不器用なのでちょっと緊張?というか心配です(笑)。
2.柄を選ぶ
担当してくれる優しいお姉さんが小さな冊子を手渡してくれました。
「この中から好きな柄を選んでね!」ということでした。
柄には色々なタイプがあるようでしたが、私は一番メジャーな渦の模様が好きなのでそちらを選択することにしました。
机の上にはこれから使用するであろう色々なグッズが。
難しくなければ良いのですが…。
3.担当の講師が絞り方を説明
さて、柄を選んだら次は講師のお姉さんが布の絞り方を分かりやすく説明してくれます。
今回私が選んだ渦柄では 箸を布の中心に挟んで回転させ円形にし、輪ゴムで縛るという流れでした。
どうやら一番簡単な柄だそうでちょっと安心(笑)。
説明が終わったら実際に自分で行っていきます。
4.布の絞りを行う
先ほど説明してもらったように、布をぐるぐると巻いていき 小さい円形の塊を作っていきます。
この時になるべくしわを綺麗に巻いていくと、出来上がりの渦の見栄えが良くなります。
巻いたら最後は輪ゴムで固定!
あまりきつく縛りすぎると色が入りにくくなってしまうので、ギュウギュウに止めないようにしましょう。
以上で絞りの工程は終了。とても簡単で助かりました。
これでは物足りないという方は、難しい他の柄に挑戦してみるのも良さそうです。
5.染色工程へ
絞りが終了したら、次は最後の工程に入ります。
先ほど巻いた布に名前の札を付け、工房奥にある染色場へ進みます。
どうやらこのお鍋の中にドボンするようですね。
ブルーベリージュースみたいな色をした熱々の鍋に純白の我が子を投入。
あとはお任せになるのですが、40分後に受け取りにくるよう言われましたのでそれまではしばらく付近を散策したりして待ちましょう。
6.約40分後に受け取り→完成
ご覧ください!
こちらが完成した私のハンカチです。
想像以上に綺麗に染まっており感動しました。
自分で作った物って特別感がありますよね。何だかとても嬉しい気分です。
最後はお姉さんにお礼を言って終了。
外国人の私にも英語で丁寧に接してくれてとても親切にしてくれました。
次はTシャツを作りに来ますと伝えてお別れしました。どうもありがとうございました。
バーントゥープへの行き方
バーントゥープのあるバーンガジャオへ行くには陸路よりも川を渡る定期船に乗るのが早くて便利です。
詳しい行き方は以前紹介した下記記事に掲載している行き方をご覧いただくと良いかと思います。
因みに、都心のアソーク付近からもアクセスしやすいクロントゥーイ埠頭から向かうルートだと船着き場からバーントゥープのあるエリアまでかなり遠いので注意です。
ですので個人的にはバンナー側からのアクセスをオススメします。
(バンナムプン水上マーケット付近の駐車場)
補足ですがバーントゥープはバーンガジャオ港の船着き場からバンナムプン水上マーケットに向かう途中にある大きな駐車場の奥にひっそりと構えています。
船着き場からは自転車を借りて向かえば8分ほどで着けるのでとても近いです。
(駐車場右奥の小道に看板があります)
(小道を自転車で進んで2分ほどです)
(到着!こちらがエントランス)
詳細情報
■営業時間 土日のみ 9:00~15:00
■Facebook(タイ語)
https://www.facebook.com/teenee.baantoop
さいごに
(他にも色んなタイプの体験あり)
子供から大人まで誰でも簡単に楽しむことができるタイダイ染め体験。
バンコク近郊でもこのように気軽に楽しめるなんて最高ですよね。
タイでは最近こういった地方のOTOP(一村一品運動)がツーリストの間でも話題に上がり始めており、外国人観光客もそれらを製作して楽しむ体験活動に熱い視線が注がれています。
皆さんもバンコクに来た際はこのような製作体験を通して、印象に強く残るような旅にしてみてはいかがですか?
↓すぐ側の水上マーケットは絶対に行っておこう↓